国交省航空局長、国際線の運賃表示は現行維持、航空会社へのウェブ表示運賃の見易さ求める

  • 2006年9月4日
 国土交通省航空局長の鈴木久泰氏は1日、業界紙記者会見において、燃油サーチャージの総額表示について、「燃油サーチャージは臨時的措置なので、本体運賃とは別に表示する必要がある。総額表示にした場合は(燃油価格が)下がったときに問題になる」と語り、「国際線は乗り継ぎや空港使用料も別々など、(総額表示が)難しいために、別立てになってしまう」とコメント、現行を維持する意向を示した。「一方で、ホームページで予約する場合には、燃油サーチャージと総支払額がいくらか分かるように、利用者にとって分かりやすい運賃表示になるよう引き続き指導していきたい」と述べ、利用者にとってより分かりやすい表示形態を求めていく方針だ。
 また、羽田空港の新滑走路着工の見通しについて「今秋には着工できるように頑張りたい」と語り、現在具体的な話し合いに入っている状況を説明、情報公開に関しても積極的に進めている。また、東京都がオリンピック開催地に名乗りをあげていることもあり、これも合わせ、アピールポイントの一つに工事を着実に展開していきたい考えだ。

 概算要求に関する総括では、羽田空港事業に予算を集約。内訳は再拡張を中心に誘導路の整備、借金の返済にあてていく。また、一般空港に関しては、空港の機能向上、および保安対策を推進。航空物流室の設置、航空安全課の正式に設置する予定だ。