JATA市場調査、海旅のマイナス成長継続、3ヶ月後は上向きの見通し

  • 2006年3月30日
 日本旅行業協会(JATA)が2月下旬から3月上旬に実施した旅行市場動向調査によると、海外旅行市場の現況はマイナスだが、3ヶ月後には好転する見通し。これは587社から回答を得たもの。

 現況の1月から3月は、3ヶ月前の前回調査時の予測とほぼ同じ環境となった。また、3ヶ月後の4月から6月の見通しは、ゴールデンウィークの曜日配列の良さが功を奏し、シルバー層をけん引役としながら、現在を底として上向く見通し。また、デスティネーションでは中国、ハワイ、アメリカ・カナダのDI値は10ポイント以上低下したが、それぞれ3ヶ月後には大きく上昇する見通し。旅行会社別では総合旅行会社、インハウスが今後3ヶ月について上向き基調を予測している。
 なお、各項目のDI値は下記を参照のこと。


※DI値は設問事項に対し、「良い」、「普通」、「悪い」、「取扱なし」の4回答を用意、この回答からシェアを算出するもの。「全て良い」場合にはプラス100となる。

▽海外旅行全般DI値(現在/3ヵ月後)
全体/-18/-1
総合旅行会社/-33/7
海外旅行ホールセラー/-40/-15
海外旅行系旅行会社/-10/20
リテーラー1/-14/-18
リテーラー2/-15/-2
インハウス/-2/12

▽顧客層別DI値(現在/3ヵ月後)
ハネムーン/-42/-30
ファミリー/-31/-21
OL/-38/-26
熟年/-14/0
シルバー/-10/6
インセンティブ/-34/-27
商用・視察/-10/-2

▽方面別DI値(現在/3ヵ月後)
ハワイ/-17/-4
アメリカ・カナダ/-29/-23
ヨーロッパ/-21/-8
オセアニア/-29/-26
ミクロネシア/-20/-21
中国/-32/-17
アジア/-11/-8