中部圏、観光振興でインセンティブ・視察旅行など重視、中部ビジネストラベル・フェアを構想

  • 2006年3月23日
 中部圏の観光振興などについて中部地方交通審議会は「中部圏における今後の観光振興方策について」を中部運輸局長宛てに答申した。特に、運輸局、地域、産業界などの関係者が一体となり、「中部ブランド」の創造、発信を重視したもの。この中で、中部圏とする愛知県、静岡県、岐阜県、三重県、福井県の5県で広域観光の実現、中部圏の特色・独自性の発揮、戦略的な事業展開、地域・民間の主体的取り組みを重視した方針。

 万博で旅行、特に国際観光が増えたものの、現状の多くは中部圏単独より、近畿圏、首都圏との組み合わせが多く、外国人の意識としても市町村、県境を意識していないことを認識としてもち、今後は近畿・関東圏と連携するものの、中部圏内での広域観光を課題としている。このため、他地域と比較した場合、企業コンベンション、インセティブツアーの誘致に優位性を見出しているほか、産業観光を主軸として、観光地の魅力を高めることを提言している。具体策としては、ビジット・ジャパン・キャンペーンなどと連携し、大規模な商談会、交流会、観光説明会などを開催する「中部トラベルビジネスフェア」の開催を新たに提唱。前段としてインセンティブ、視察旅行の誘致についての調査などを行う内容となっている。