テロや暴動で欧州が低下、予想に反し海外全般も悪化に、JATA業況調査
日本旅行業協会(JATA)が11月7日から21日にかけて実施した旅行市場動向調査によると、海外旅行の現況は前回の予想に反してさらに後退した(回答数:会員企業249社)。現況の海外旅行DI値はマイナス15ポイントで、前回より3ポイント悪化し、前回想定した予測より14ポイント下回っている。バリ島のテロや暴動などの影響が大きいという見方が多く、特にロンドンテロで需要が落ちていたヨーロッパは、フランスでの暴動を受けて一気にマイナス21ポイントに落ち込んだ。3ヶ月後も鳥インフルエンザやテロ活動が活発化のため業況が下降するとして、総合のDI値は現況より2ポイント低いマイナス17ポイントなっている。
業態別で目を引くのがインハウスで、前回よりも一気に24ポイント低いマイナス3ポイントに。3ヶ月後はさらにマイナス18ポイントまで下降する予想だ。顧客層別ではインハウスの「アジア全域での視察旅行が増えている」という通り、商用・視察が0ポイントで唯一マイナス以上の数値になっている。ただし3ヶ月後はシルバーの現状維持(マイナス6ポイント)を除き、軒並み悪化を想定。鳥インフルエンザ懸念、反日問題、燃油サーチャージなどマイナス要因が山積し、不安が払拭されないまま、更なる低下は避けられない見通しのようだ。
なお、国内の現況は万博閉幕後も緩やかに上昇。3ヶ月前の予想どおり推移するも、3ヶ月後は団体旅行が減少する傾向で、マイナス値に後退すると見込んでいる。
※DI値は設問事項に対し、「良い」、「普通」、「悪い」、「取扱なし」の4回答を用意、この回答からシェアを算出するもの。「全て良い」場合にはプラス100となる。
▽海外旅行全般DI値(現在/3ヶ月後)
全体/-15/-17
総合旅行会社/-35/-27
海外旅行ホールセラー/-31/-15
海外旅行系旅行会社/+7/-29
リテーラー1/-28/-24
リテーラー2/-11/-10
インハウス/-3/-18
▽顧客層別DI値(現在/3ヶ月後)
ハネムーン/-29/-35
ファミリー/-35/-33
OL/-31/-28
熟年/-16/-13
シルバー/-6/-6
インセンティブ/-28/-33
商用・視察/0/-13
▽方面別DI値(現在/3ヶ月後)
ハワイ/-5/-10
アメリカ・カナダ/-18/-26
ヨーロッパ/-21/-22
オセアニア/-25/-21
ミクロネシア/-26/-28
中国/-21/-27
アジア/-9/-18
業態別で目を引くのがインハウスで、前回よりも一気に24ポイント低いマイナス3ポイントに。3ヶ月後はさらにマイナス18ポイントまで下降する予想だ。顧客層別ではインハウスの「アジア全域での視察旅行が増えている」という通り、商用・視察が0ポイントで唯一マイナス以上の数値になっている。ただし3ヶ月後はシルバーの現状維持(マイナス6ポイント)を除き、軒並み悪化を想定。鳥インフルエンザ懸念、反日問題、燃油サーチャージなどマイナス要因が山積し、不安が払拭されないまま、更なる低下は避けられない見通しのようだ。
なお、国内の現況は万博閉幕後も緩やかに上昇。3ヶ月前の予想どおり推移するも、3ヶ月後は団体旅行が減少する傾向で、マイナス値に後退すると見込んでいる。
※DI値は設問事項に対し、「良い」、「普通」、「悪い」、「取扱なし」の4回答を用意、この回答からシェアを算出するもの。「全て良い」場合にはプラス100となる。
▽海外旅行全般DI値(現在/3ヶ月後)
全体/-15/-17
総合旅行会社/-35/-27
海外旅行ホールセラー/-31/-15
海外旅行系旅行会社/+7/-29
リテーラー1/-28/-24
リテーラー2/-11/-10
インハウス/-3/-18
▽顧客層別DI値(現在/3ヶ月後)
ハネムーン/-29/-35
ファミリー/-35/-33
OL/-31/-28
熟年/-16/-13
シルバー/-6/-6
インセンティブ/-28/-33
商用・視察/0/-13
▽方面別DI値(現在/3ヶ月後)
ハワイ/-5/-10
アメリカ・カナダ/-18/-26
ヨーロッパ/-21/-22
オセアニア/-25/-21
ミクロネシア/-26/-28
中国/-21/-27
アジア/-9/-18