バリ州知事、来日し国交大臣など訪問、現在の安全対策を強調し、訪問促す

北側大臣は哀悼の意を表明し、「バリにとって観光は重要で、日本人も多く訪れる地。年間30万人が訪問しており、今回の事件は日本人海外旅行者にとって大きな不安材料だ。安全の確保には万全を期して頂きたい」と激励。ブラタ氏もインドネシア政府としての安全策やバリ島で具体的に講じている策を伝えた。

また、記者からは、警備とバリの雰囲気の両立についても訪ねられ、「リラックスを目的に訪れた旅行客の気分を害さないように、警官は私服で厳戒態勢の様子を表に出さないように配慮」していることを紹介。自警団は以前から、民族衣装を身にまとって警備しているため、リゾート地、さらにバリらしい雰囲気の演出にも一役買うかたちだ。
また、10月2日時点の来島者は2500人、出発者は7000人と事件後は避難の側面も色濃くあったが、10月25日時点では入島者が2600人、出発者は4000人となり、オフシーズンであることを考慮すると、訪問は若干少ないものの、出発は平常どおりに戻っている。ブラタ氏は「事件の発生後、観光客は減少したが、11月に少しずつ回復しているという報告もある」とし、1ヶ月での回復度合いは2002年のテロ事件とは異なる傾向であると語っている。