昨年度高校海外修旅、校数・人数とも減、語学学習の広がりで中・韓に期待
文部科学省はこのほど、平成16年度高等学校等における国際交流等の状況を取りまとめた。これによると、昨年度に海外修学旅行を実施した学校は16万2299校となり、前回調査時の平成14年度比11.3%減となり、SARSなどの外的要因が大きく影響した格好だ。生徒の国別行き先ではオーストラリアが前回比30.1%増の3万3970人と第1位となり、2位は韓国で21.4%減の2万7797人。3位はアメリカで13.0%増の2万3327人、4位は中国で59.8%減の1万4708人、5位はシンガポールの38.6%減の1万2812人となり、合計では11.3%減の16万2299人であった。上位の顔ぶれはほぼ同じであるが、前述の理由から、中国、韓国、シンガポールなどは教育旅行の安全性への配慮が直に影響を及ぼした格好だ。また、行き先では公立高校でチェコに訪れた例もあり、人気の行き先は概ね大きな変化はないが、行き先の多様化が見られるようになっている。
また、ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)などの関係から教育旅行の受入れも重視されるところ。これについては受入れが797校、延べ1万7743人となり、人数で最も多いのは5435人(108校)の韓国、次いでアメリカの2940人(211校)、台湾の2484人(45校)、オーストラリアの2162人(150校)で、公立・私立とも人数に隔たりなく受け入れている。
海外提携先の国別順は前回に続き、オーストラリアが1位で418校(前回調査時:391校)と日豪交流年で掲げる教育旅行の強化に弾みがつく結果。2位はアメリカの345校(364校)、韓国の199校(176校)、中国の183校(157校)、ニュージーランドの165校(215校)と続く。
このほか、学校における英語以外の外国語開設科目では中国語が553校と前回の475校から大きく伸び、高校在学中の修学旅行や留学・研修の需要、さらには卒業後の旅行などにも期待が高まる流れだ。2位には韓国・朝鮮語が286校(219校)となり、近隣国の相互訪問の期待は高まる。3位以降は順にフランス語の248校(235校)、スペイン語の105校(101校)、ドイツ語の105校(100校)となっている。
また、ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)などの関係から教育旅行の受入れも重視されるところ。これについては受入れが797校、延べ1万7743人となり、人数で最も多いのは5435人(108校)の韓国、次いでアメリカの2940人(211校)、台湾の2484人(45校)、オーストラリアの2162人(150校)で、公立・私立とも人数に隔たりなく受け入れている。
海外提携先の国別順は前回に続き、オーストラリアが1位で418校(前回調査時:391校)と日豪交流年で掲げる教育旅行の強化に弾みがつく結果。2位はアメリカの345校(364校)、韓国の199校(176校)、中国の183校(157校)、ニュージーランドの165校(215校)と続く。
このほか、学校における英語以外の外国語開設科目では中国語が553校と前回の475校から大きく伸び、高校在学中の修学旅行や留学・研修の需要、さらには卒業後の旅行などにも期待が高まる流れだ。2位には韓国・朝鮮語が286校(219校)となり、近隣国の相互訪問の期待は高まる。3位以降は順にフランス語の248校(235校)、スペイン語の105校(101校)、ドイツ語の105校(100校)となっている。