JATA、観光局・航空会社に旅行博サイトを説明、地域分けなど細部で詰め

  • 2005年8月31日
 日本旅行業協会(JATA)は世界旅行博開催後に開設するポータルサイト「毎日が旅行博」の概要について観光局、大使館、航空会社の担当者約80名に対して説明した。事務局長の石山醇氏は「今年の旅行博は117ヶ国、855ブースの出展規模で昨年とほぼ同様。新企画については昨年から大きく増える16テーマとなる」と語り、進化していることを強調。既に観光局、大使館、航空会社にはJATAが推進する2000万人プロジェクトについて協力を仰いでいることに感謝すると共に、この実現に向け「消費者を向上的に増やしていくことが旅行業界の共通の目的」と新設するサイトの意義を述べ、目標として「月間500万ページビューが目安」と石山氏は言う。
 サイトは世界旅行博終了後の9月26日に開設する予定だが、現実の旅行展示会とインターネット上での展開の融合を目指すもの。特徴はサプライヤーや旅行会社から直接消費者と対話することが可能なこと、消費者の生の声を聞くことでマーケティングに活用できること、サプライヤーがアピールできること、JATAが常にモニタリングすること、などだ。

 概要については事務局が説明。この中で、観光局にとって重要な地域分けは、現段階では細部で決まっていないという。ただし、これについては旅行博のブース分けの実態と合わせていく形を考えている旨を披露。また、JATAとしては現在の日本で活動する政府観光局が少ない人員で更新などの作業について手間がかかるという認識であるものの、旅行業界として需要を喚起するために協力して欲しい旨を伝えた。また、旅行会社からも質問があり、旅行商品への誘導ができないとするガイドラインの作成、また営業以外のメリットはどこに見出すものかを問う質問も出たが、事務局側は「旅行会社にもプラスになるサイトを目指す」と述べるに留まった。