スターウッド、メリディアン・ブランドと傘下130軒の買収契約を正式発表

  • 2005年8月25日
 スターウッドホテル&リゾート・ワールドワイドはアメリカ時間25日、ル・メリディアン・ブランド、系列130超のホテル、リゾートのマネージメント、フランチャイズ契約に基づく経営の買収について合意に達した。先ごろスターウッド、メリディアンの両社が発表していたル・メリディアンが所有、またはリース運営している合計36軒から、包括的な合意に至ったこととなる。なお、ル・メリディアン・ホテルズ&リゾーツの主要債務保有者であるリーマンブラザーズ、スターウッドキャピタルグループグローバルは、メリディアンの所有、賃貸するホテルの獲得に向け、合弁企業を正式に設立する。スターウッドによるブランド買収の完了は、メリディアン側の従業員との協議、不動産売却を含む重要な諸条件をクリアすることが前提。スターウッドによると第3四半期後半に契約を締結させる意向を示しており、ル・メリディアン・ブランドの管理体制を整える。

 今回のスターウッドによるル・メリディアン・ブランドの買収は財務面で強化を望むメリディアンの意向もあったが、今後の収益増強という面ではスターウッド傘下で運営を行うことで、これまでのスターウッドの過去の事例を見ると大きく改善する見込みは高い。これまで蓄積した企業風土の異なる米系と欧州系が総体としていつ頃に機能を開始するかが注目される。具体的には、顧客サービス面で今後、どのタイミングでスターウッド・プリファード・ゲストなどのフリークエント・ゲスト・プログラム(FGP)へ統合し相乗効果を発揮するか、旅行業界としてはセールスオフィスの統合の時期や今後の営業施策などが具体化されることは今後を占うポイントとなる。