2004年の出国者数の確定値は27%増の約1683万人、訪日は18%増

  • 2005年4月8日
 国際観光振興機構(JNTO)によると、2004年の日本人出国者数の確定値は前年比26.6%増の1683万1112人で、過去最高を記録した2000年の1781万8590人に次いで2番目に多い数値となった。SARSなどの感染症への不安が軽減したこと、円高進行による海外旅行の割安感、ゴールデンウィークの日並びの良さ、アテネ五輪、韓国ブームなどが出国者数増加に繋がった。
 訪日外客数は前年比17.8%増の613万7905人で、史上初の600万人台を記録。JNTOは官民連携によるビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)事業、JNTOと地方自治体、および民間企業による外客誘致活動が奏功したこと、香港、韓国、中国、台湾に対して入国制度の緩和をしたこと、航空会社による日本路線への新規参入、東アジアの後継機、円高ユーロ高などが訪日増加に影響したと分析する。
 また、国土交通省ではVJCの重点国・地域の伸びは台湾、中国を中心として順調としており、新たに今年度から加わるタイ、シンガポール、カナダについても1%から3%台で増加しており、新たにキャンペーンを展開していく。なお、上位10ヶ国・地域の訪日者数は下記の通り。

▽訪日外客数上位10位(国名/人数/前年比)
韓国/158万8472人/8.8%増
台湾/108万590人/37.6%増
米国/75万9753人/15.8%増
中国/61万6009人/37.3%増
香港/30万246人/15.4%増
英国/21万5704人/7.6%増
オーストラリア/19万4276人/12.9%増
フィリピン/15万4588人/12.4%増
カナダ/14万2091人/12.7%増
ドイツ/10万6297人/13.6%増