JATA・DI値、現況は前回調査の予測圏内、今後は中国牽引でプラス

  • 2005年3月30日
 日本旅行業協会(JATA)が2月21日から3月7日にかけて実施した旅行市場動向調査によると、海外旅行全般のDI値は現在がマイナス2ポイントとなり、3ヶ月前の予想であったマイナス3ポイントと予測範囲の動きであった。特に、スマトラ沖地震の影響は限定的に収まった感触のようで、リテーラーから「他のデスティネーションでカバーできた」などの意見も寄せられている。また、3ヵ月後の4月から6月についてはゴールデンウィークの曜日配列の良さなどからプラス16ポイントとまずまずの手ごたえとなりそう。特に、旅行業の取扱額30億円以上のリテーラーはプラス40ポイントと、強気の見込みを示している。
 個別に見ると、セグメント別ではハネムーン、ファミリーなどマイナス値を推移、デスティネーション別では中国を除きマイナス。ただし、3ヵ月後の予測は熟年(45才〜59才)、シルバー(60才)、商用・視察でプラス、デスティネーションではハワイ、アジアがプラスとなるほか、中国は引き続きプラス値を推移する見込みだ。なお、旅行業態、セグメント、デスティネーション別のDI値は下記の通り。

▽海外旅行全般DI値(現在/3ヵ月後)
総合旅行会社/14/10
海外旅行ホールセラー/-19/11
海外旅行系旅行会社/0/20
リテーラー1/0/40
リテーラー2/-4/12
インハウス/4/19

▽顧客層別DI値(現在/3ヵ月後)
ハネムーン/-37/-23
ファミリー/-21/-13
OL/-28/-19
熟年/-8/4
シルバー/-4/8
インセンティブ/-29/-16
商用・視察/-3/7

▽方面別DI値(現在/3ヵ月後)
ハワイ/-3/5
アメリカ・カナダ/-36/-22
ヨーロッパ/-16/0
オセアニア/-21/-23
ミクロネシア/-6/-9
中国/22/31
アジア/-8/3