昨年の出国者数は27%増の1683万人、インは18%増の614万人

  • 2005年1月21日
 国際観光振興機構(JNTO)によると、2004年12月の日本人出国者数は前年比7.4%増の142万5000人であった。12月単月は1996年の148万人、2000年の143万人に並ぶ水準。2004年の1月からの暦年ベースでの累計は26.6%増の1683万1000人となり、1780万人超を記録した2000年に次ぐ記録となった。年間の推移は1月から2月については前年比を下回るものの、3月から前年のSARS等による影響から100%超の増加から11月まで20%近い増加で回復したことが、史上2番目の出国者数を記録したこととなった。
 また、訪日外客数は10.7%増の46万3000人となり、12月単月では過去最高の記録。暦年は17.9%増の614万3000人となり、初めて600万人の大台を越えた。この増加はビジット・ジャパン・キャンペーン等の活動もあるが、4月の香港人に対する査証免除、韓国・中国人訪日修学旅行参加者の査証免除、中国人訪日団体観光旅行の査証発給対象地域の拡大など、ビザ関連の施策も効果を発揮しているものと考えられる。年間の推移は、SARS等の影響で5月に70%超の増加を記録したものの、平均では20%増と大きな伸びを示した。
 国土交通省はこうした訪日客の増加について、官民一体の訪日旅行を促進するVJCの「効果が出ている」としており、2005年の目標として700万人達成、2010年1000万人に向けて誘致を推進する。