JATA・DI値調査、海旅は前回調査時予測下回るもプラス値を維持

  • 2004年12月22日
 日本旅行業協会(JATA)が11月15日から29日にかけて実施した旅行市場動向調査によると、海外旅行のDI値はプラス2ポイントとなり、3ヶ月前のプラス11ポイントを下回った。アンケート回答者から寄せられた声は、「10月は良いが、11月、12月が悪い」、「韓流ブーム、中国人気など単価は低いが渡航者者数は好調」とあり、出国者数、海外旅行者の取扱は好調であるものの、売上の増加に直結しない現状が類推される。また、3ヵ月後の1月から3月期の予測はマイナス3ポイント。総合旅行会社のプラス23ポイントを除き、全てマイナス値。このうち、海外旅行ホールセラーは現在のマイナス20ポイントからマイナス10ポイントへと上昇を予測するものの、これ以外は全て業況が現在よりも低下する見通しだ。
 セグメント別の現況はシルバー(60歳超)がプラス5ポイントで、3ヵ月後もプラス2ポイントとなる以外は、現状とほぼ同じ水準で推移する見通し。デスティネーション別は中国、アジアが現在、3ヵ月後もプラス値を示し、その他についてはマイナスであるものの、同水準から上昇局面となる予測だ。

▽顧客層別DI値(現在/3ヵ月後)
ハネムーン/-27/-33
ファミリー/-22/-20
OL/-31/-26
熟年/-1/-5
シルバー/5/2
インセンティブ/-17/-25
商用・視察/-1/-3

▽方面別DI値(現在/3ヵ月後)
ハワイ/-10/-9
アメリカ・カナダ/-32/-26
ヨーロッパ/-11/-13
オセアニア/-26/-22
ミクロネシア/-5/-10
中国/22/12
アジア/12/10