JATA、今年の出国者数1650万人台の予測、7月以降に本格回復か

  • 2005年1月6日
 日本旅行業協会(JATA)は2004年の海外旅行の出国者数として、1600万人から1650万人になるとの見込みを示した。JATAでは2003年に完全回復を目指したものの、現時点での出国者数は前年比で25%減、実数で約300万人減の1340万人程度となる見込み。JATAが予測する2004年の需要動向は、1月から3月はイラク派兵などの影響を鑑み、需要は軟調に推移すると見るが、4月から6月期には上期商品の発売を契機に2003年比では50%増程度、2000年比では若干の減少、7月から9月の夏商戦で本格的に回復すると見込んでいる。
 これを受け、今年から来年にかけて2000年の1700万人台の出国者数の実現達成、および早期回復に向けた業界全体での取り組みを行う意向だ。JATAはこれまで航空会社や政府観光局との連携を積極的に展開して来た。今後は、その流れを一層促進すると共に、各社の営業努力がかみ合い相乗効果を生むことで回復への力強い足取りとなりそうだ。