ドイツ、ハイエンド層への対応強化、来夏のルフトハンザ復便に期待も
現地・日本オフィスからサプライヤー各社が出展
ドイツ観光局は11月4日、ワークショップ「ドイツ旅行展」の東京開催に際し、旅行会社やメディアなどを招いたイベントを開催した。現地からベルリン観光局、フランクフルト観光局、フランケン観光局、リバークルーズの「クロワジ・ヨーロッパ」、クリスマス雑貨で知られる「ケーテ・ウォルファルト」らの担当者が来日したほか、ルフトハンザ・ドイツ航空(LH)の日本担当者も参加した。
イベントの冒頭に登壇したドイツ観光局アジア地区統括局長の西山晃氏は、2026年の日本市場について、燃油価格の高騰やウクライナ・中東情勢などの影響に触れつつ、「米国選挙の結果が良い方向に向かう足掛かりになれば」とコメント。1月から8月の日本人宿泊者数は前年並みであるとし、「今後の状況で緩やかに回復していくことに期待したい」と話した。
ただし、ドレスデン1都市で見ると、日本人宿泊者数は10年以上ぶりに宿泊者数ランキングの上位10位に入ったといい、西山氏は日本人の特性として、大都市に加え地方の小都市を訪問し、宿泊する傾向が高いことを改めて説明した。
一方で、同氏は「ボリュームが追いづらい中、一人一人がいかに経済的に貢献されているかが日本市場の強み」と指摘。旅行者1人当たりの1日平均消費額を見ると、欧州域外からの旅行者は352ユーロだが、日本人は455ユーロであることを説明し、改めてハイエンド層をターゲットにする旨を語った。今回のドイツ旅行展でも、ハイエンド層向けの旅行商品を扱う旅行会社を招いた予約制の商談の場を設けた。11月末には7年ぶりに、現在のトレンドを押さえた「ドイツセールスガイド」を発行する計画だ。
ドイツ政府観光局の西山氏
また、西山氏は9月18日発売の旅行雑誌「CREA Traveller」2026年秋号で、初のドイツ特集が実施されたことを紹介。約130ページにわたり、都市・文化・芸術を重点テーマにドイツを紹介しており、「ハイエンドでアクティブな女性をターゲットにした雑誌」での特集は「大きな成果」と喜びを示した。
2027年については引き続きハイエンド層をターゲットにプロモーションを展開する方針。西山氏は「短期的にはハイエンド層と初訪問者を優先し、そういったお客様をお持ちの旅行会社と協力した販売にフォーカスする」と話した。一方で中間層については、引き続きドイツへの関心喚起をめざし、SNSを使ったデジタルキャンペーンを展開する。
2027年のキャンペーンについては、既存のグローバルキャンペーンを継続。4つあるキャンペーンのうち、食をテーマにした「Culinary Germany」と、クリスマスなどをテーマにした「Season's Greetings from Germany」を中心に日本市場でPRしていく。
さらに、「ベートーヴェン没後200年」を押し出すほか、10年に1度開催される「ドイツ国際園芸博覧会(IGA)2027」を視察旅行向けに訴求。5年に1度の現代アート展「ドクメンタ」や、「ミュンスター彫刻プロジェクト」「ベルリン・ビエンナーレ」といった芸術系のイベントもSIT向けに訴求する。
ルフトハンザの成田・中部/フランクフルト線再開に期待
西山氏は2027年3月末からLHが成田・中部/フランクフルト線を再開することに対し「非常に歓迎する」と喜びを示した。デイリー運航する成田線は約10年ぶり、週3便で運航する中部線は約7年ぶりの再開となる。夏の季節運航便となっているが、西山氏は「冬の運航に期待したい」と話した。
LHによれば、両路線とも最新の機内プロダクト「アレグリス」を備えたボーイングB787-9型機で運航する予定。座席数はビジネスクラス28席、プレミアムエコノミークラス28席、エコノミークラス231席。