JR東海、通期業績予想を上方修正 万博反動下でも増収

 JR東海が10月28日に発表した2027年3月期第2四半期(2026年4~9月)の連結営業収益は、前年同期比3.1%増の1兆129億円だった。営業利益は1.5%減の4471億円、経常利益は0.1%増の4259億円、親会社株主に帰属する中間純利益は3.2%減の2884億円。営業収益は増えた一方、労務費などの増加を受け、営業利益と純利益は前年を下回った。

 同社は中間期の実績などを踏まえ、通期連結業績予想を上方修正した。営業収益は従来予想から2.8%増の2兆490億円、営業利益は7.8%増の7570億円、経常利益は9.5%増の7150億円、純利益は8.9%増の4870億円とした。営業収益は前期比2.1%増を見込む一方、営業利益は同8.8%減の予想となる。

 JR東海単体の中間期運輸収入は前年同期比1.2%増の7945億円。このうち東海道新幹線は1.1%増の7403億円だった。新幹線の輸送人キロは前年同期並みだったが、ビジネス、観光、訪日外国人の利用が堅調に推移し、大阪・関西万博が開催された前年同期を上回る運輸収入を確保した。

 営業施策では、「EX旅パック」「EX旅先予約」の商品を拡充。訪日外国人向けには「Golden Route with the Shinkansen」キャンペーンや旅行会社との販売促進に取り組んだ。同キャンペーンでは、東海道新幹線沿線と周辺地域の観光情報を発信し、沿線への誘客や広域周遊を促している。

 株主還元では、取得総額の上限を100億円、取得株数の上限を360万株(自己株式を除く発行済株式総数の0.38%)とする自己株式取得を決定した。取得期間は11月2日から30日までで、取得した株式は全数消却する予定。また、年間配当予想を1株当たり32円から34円に引き上げた。