スカイスキャナー、27年の旅行トレンド発表 「行きやすさと新発見」両立する旅先に関心
スカイスキャナーは、2027年の旅行トレンドと旅行先予測を発表した。日本人旅行者の関心は、目的地の知名度だけでなく、行きやすさと新しい発見を両立できる場所へ広がっているという。検索データでは韓国の蔚山や釜山、フィリピンのカティクランなど、定番の旅行先から足を延ばせる都市や、短い休暇でもリゾート気分を味わえる地域が伸びた。
同社が発表した「トラベルトレンドレポート2027」は、独自の検索データや世界2万8000人超(うち日本人1000人)の調査、パートナー企業のデータなどを分析したもの。旅行者は時間やお金の使い方を意識し、自分にとって意味のある体験を選ぶ傾向にあるとみる。
レポートでは、スマートフォンや電波から離れる「オフライン旅行」、為替や現地物価を考慮して行き先を選ぶ「円活旅」、現地限定品を目的に訪れる「お土産巡り」などを紹介した。意図的にスマートフォンなどから離れた人のうち、自然とのつながりをより深く感じた人は38.3%、現地文化とのつながりを感じた人は35.3%。18~24歳ではそれぞれ53.9%、53.1%に上った。
旅行先の通貨が自国通貨に対して強いかを予約時に考慮する人は約7割。為替の影響で、より安く行ける別の目的地に変更した経験がある人は27.1%で、18~24歳では40.4%、25~34歳では43.2%だった。また、過去12カ月に場所限定の商品を買うため特定の目的地や店舗を訪れた人は36.4%、18~24歳では53.9%となった。
続けて、同社が発表した「2027年 トレンドが予想される旅行先10選」は、2026年1月1日から6月17日までに検索された往復便を前年同期と比較し、検索数が増加した目的地を選定したもの。増加率は蔚山(韓国)が138%で最も高く、カティクラン(フィリピン)が96%、クライストチャーチ(ニュージーランド)が88%、パルマ(スペイン)が87%、ロヴァニエミ(フィンランド)が83%と続いた。
このほか、釜山(韓国)が76%、ウランバートル(モンゴル)が74%、フーコック(ベトナム)が72%、クイーンズタウン(ニュージーランド)が61%、ヴェネツィア(イタリア)が53%増加した。蔚山、フーコック、ロヴァニエミは前年に続いて選ばれた。
同社は、蔚山や釜山はソウルを訪れた旅行者の次の候補となる都市、カティクランやフーコックは短い休暇でもリゾートを楽しみやすい地域と分析。旅行者の関心が、定番の目的地から「行きやすさの中に新しい発見がある」旅先へ広がっているとした。
スカイスキャナーのトラベルエキスパート岡田健太郎氏は、旅行者が自分らしさを大切にしながら、短い休暇でも無理なく訪れられる「セカンドデスティネーション」に関心を寄せていると説明。旅程や価格を比較し、より合理的に旅行を組み立てる傾向も続いているとした。
なお、同社は旅行計画でのAI活用も広がると予測。2027年の旅行計画・予約でAIを使いたい場面として、目的地のリサーチ(31.8%)、行き先のアイデア探し(29.2%)、旅行日程の作成(25.5%)が挙がった。


