IHG、新ブランド「ノーテッドコレクション」を日本初投入 新宿・銀座に2軒、今後既存ホテルの転換軸に拡大へ
IHGホテルズ&リゾーツは9月28日、2026年2月に立ち上げたプレミアム・コレクションブランド「Noted Collection(ノーテッドコレクション)」を日本に初投入すると発表した。東京・新宿と銀座でそれぞれ異なるオーナー企業と契約を締結。新宿では既存ホテルをリブランドして2027年に、銀座では新築ホテルを2029年に開業する。
ノーテッドコレクションは、独自のストーリーや個性を持つ独立系ホテルを対象とするソフトブランド。ホテル固有のアイデンティティーや地域性を維持しながら、IHGのグローバルな事業基盤やコマーシャルプラットフォーム、1億6000万人超の会員を持つ「IHGワンリワーズ」などを活用できるのが特徴だ。ブランドとして「Noteworthy Stays(心に残る滞在)」「Intriguing Moments(好奇心を刺激する瞬間)」「Conversation Starters(会話が生まれる時)」の3要素を掲げる。
新宿は207室を全面改装、銀座はファミリー需要も視野
新宿では、アジア太平洋地域で不動産投資運用を手掛けるSCキャピタル・パートナーズと提携する。新宿・歌舞伎町の既存ホテルをリブランドするもので、全207室。2027年半ばごろの開業を予定する。
新宿ゴールデン街に近い立地を生かし、新宿のエネルギーや文化を反映したホテルを目指す。館内にはレストランやカフェエリアにつながる開放的なロビー空間を設け、宿泊客同士の交流や新たな発見が生まれる場をつくる。
発表会でIHGホテルズ&リゾーツ日本&マイクロネシア マネージングディレクター兼IHG・ANA・ホテルズグループジャパンCEOのアビジェイ・サンディリア氏は、客室やバスルームを含めホテル全体を全面改装するほか、チェックイン施設や飲食施設も刷新すると説明した。客室数は既存ホテルとほぼ同じ規模を維持する。
一方、銀座では不動産開発などを手掛けるアンコンサルティングと提携。銀座8丁目に全81室のホテルを新築し、2029年の開業を目指す。IHGにとって銀座への初進出となる。
銀座のホテルは新宿より客室を広くし、ファミリー需要も意識する。スイートルームのほか、レストラン&バー、フィットネスセンターなどを設ける計画だ。
コンバージョン中心に拡大、東京以外への展開も
ノーテッドコレクションはIHGの21番目のブランドとして今年2月に誕生した。今回の日本2軒を含め、現時点の開業予定ホテルは世界で5軒。海外では英国の「Theobalds Estate, Noted Collection by IHG」、サウジアラビア・リヤドの「Cantonal Hotel Riyadh Noted Collection by IHG」、ヨルダン・アンマンのコーヒーをテーマとしたホテルの契約が発表されている。現時点では開業済みのホテルはまだない。
日本での今後の展開について、サンディリア氏は具体的な目標軒数は明らかにしなかったものの、同ブランドが今後数年間で急速に成長するとの見方を示した。その背景として、プレミアムセグメントにはブランド転換が可能な既存ホテルのストックが多いことを挙げた。
開発手法についても、今後は既存ホテルのコンバージョンが主体になるとの考えを示した。銀座が新築となったのは、オーナー側ですでに独自性の高いホテルとして設計が進められており、そのコンセプトがノーテッドコレクションに適していたためという。
東京以外への展開にも意欲を示しており、サンディリア氏は今後、東京以外でも同ブランドが増えていくとの見通しを示した。
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