HIS、B.LEAGUEと「グローカル・パートナー」契約 公式ツアー「B.旅」を展開、アジア送客やMICEも
アリーナをMICEに活用、クラブとの協議も開始
観戦旅行以外では、B.LEAGUEのアリーナを活用したMICEにも取り組む。HISは企業イベントやチームビルディングなどへの利用を想定しており、すでに各クラブと連絡を取り、各地のアリーナを視察しながら具体的な活用方法の検討を進めているという。HISグループが運営するホテルとクラブを組み合わせた「B.LEAGUEルーム」などの展開も予定する。
HIS、スポーツを若年層獲得と収益性向上の商材に
HISにとって今回の提携は、スポーツを目的とする旅行商品の強化策の一環でもある。同社はこれまでも海外サッカー、米国での野球、テニスなどの観戦商品を扱ってきたが、山野邉氏によると、現状では旅行事業全体の中で大きな割合を占めるまでには至っていない。一方、特別な座席や体験など、旅行会社ならではの権利を付加することで「旅行会社を使うメリット」を高められるとして、スポーツ分野を積極的に強化する考えを示した。
澤田秀太社長は、現在のHISの顧客基盤は40~60代に強い一方、今後は20~30代の若年層や若い女性、ファミリー層へのアプローチを強める必要があると説明。スポーツやIPなど、旅行そのものではなく「コンテンツ」が旅の目的になる傾向が強まっているとの認識を示した。
今後の事業規模について具体的な比率目標は置いていないものの、澤田社長はスポーツ旅行について「徐々に比率は上がっていく」との見通しを示したうえで、「利益率の高い商品になってくる」と期待を示した。
このほか、次世代育成では、B.LEAGUEや各クラブと連携したバスケットボール教室や交流イベント、フィリピンなどでの海外バスケットボールキャンプを計画。海外のスポーツビジネス、アリーナ経営、まちづくりなどを学ぶプログラムも検討しており、旅行、スポーツ、地域を横断する事業領域へ提携を広げる。