エクスペディア調査、APAC旅行市場今後2〜3年で需要拡大へ 決済・AI対応が焦点に

 エクスペディア・グループは、APAC旅行市場の見通しに関する調査レポート「Mapping the Future of APAC Travel」を発表した。調査では、旅行業界関係者の65%が今後2〜3年でAPAC地域の旅行需要が増加すると予測した一方、旅行者ニーズの複雑化やシステム面の課題が成長リスクとして示された。調査はオーストラリア、中国、インド、日本、タイの旅行業界関係者1250人を対象に実施したもの。

 需要拡大が見込まれる分野は幅広い。旅行業界関係者の60%以上が、ラグジュアリー旅行、低価格帯旅行、ブレジャー旅行、APAC域内旅行の増加を予測している。国別では、需要の伸びに対する期待がインドで82%、オーストラリアで76%と高かった。今後2〜3年で海外旅行者数の増加が最も見込まれる市場にはインドが挙がり、日本がこれに続いた。インバウンドでは、インドと香港が成長を牽引するとみられている。

 一方で、旅行者の予約行動や求めるサービスは多様化している。回答者の60%が、現地で利用できる多様な決済手段の重要性が高まっていると回答した。また、70%以上がBNPL、グローバルカード、ロイヤルティポイント利用などの決済オプションを、現在の予約体験における重要な要素と捉えている。

 デジタル対応も重要性を増している。59%がAIツールや新たなプラットフォーム経由の予約の重要性が高まっていると回答した。

 成長に向けた課題も明確になった。33%がローカライズされたコンテンツの不足を課題に挙げ、34%が検索エンジンやAIプラットフォーム上での発見性の低さを指摘した。さらに35%が既存システムやその統合に課題を抱えており、新機能導入の妨げになっていると回答した。AIについては79%がすでに業務で利用しており、97%が今後利用する予定としたが、十分な活用に向けた体制整備は途上にある。