日本旅行、将来宇宙輸送システムと資本業務提携 独占販売権でグローバル展開狙う

  • 2026年3月30日

 日本旅行は宇宙事業スタートアップへの出資と資本業務提携を通じ、有人宇宙輸送サービスの商用化に向けた取り組みを本格化する。旅行会社として宇宙旅行の販売と事業設計に踏み込み、新たな市場創出を狙う。

 日本旅行は、将来宇宙輸送システムに出資し、3月26日付で資本業務提携契約を締結した。出資額は5億円で、同社の第三者割当増資への参画となる。本提携は、日本旅行の中期経営計画に掲げる宇宙事業の基幹化に向けた戦略の一環となる。

 今回の提携により、日本旅行は将来宇宙輸送システムが開発するロケット輸送機を活用した有人宇宙輸送サービスについて、全世界を対象とした独占的かつグローバルな総販売代理権を取得した。対象には地上2地点間高速輸送(P2P)および軌道滞在サービスが含まれ、同社が販売窓口として市場展開を主導する体制となる。

 両社はこれまで段階的に連携を強化してきた。2024年には宇宙旅行事業の実現を目指した業務提携を締結し、2025年には商用化フェーズに向けた新たな提携に進展している。今回の資本提携はそれらの取り組みを踏まえ、経営レベルでの関与を伴う次の段階と位置付けられる。

 今後は商品設計や価格設定、利用規約の整備など旅行会社のノウハウを活かした商品化プロセスに加え、予約販売システムや顧客管理体制の構築を共同で進める。また、宇宙教育やスペースポート関連事業など周辺領域の開発、プロモーション活動も含めた市場形成を図る考えだ。