ANAグループは、英国の航空格付け会社SKYTRAX社による「World Airline Star Rating」において、世界最高評価となる「5スター」を13年連続で獲得した。空港から機内に至るまで一貫した高品質なサービスが評価され、長期にわたり国際的な信頼を維持していることを示した。

　世界の航空会社の中で同評価を得ているのはわずか11社にとどまり、10年以上継続して認定を受けている日本の航空会社はANAグループのみ。今回の評価は、変化の激しい事業環境においても品質を維持し、空港、ラウンジ、機内のすべての接点で一貫した顧客体験を提供してきた点が高く評価された。

　特に、スタッフによる安定したサービス品質と洗練されたホスピタリティ、日本的な美意識を反映したラウンジや機内の清潔性と上質な空間づくり、機内での快適性への徹底したこだわりが評価の中心となった。長距離国際線に投入しているファーストクラス「THE Suite」やビジネスクラス「THE Room」は、快適性とプライバシーの両立という点で業界最高水準とされている。

　ANAグループは今後も評価された強みを基盤に、サービスの高度化を進める方針。2026年以降には、長距離国際線の一部路線で新型個室型ビジネスクラスシート「THE Room FX」を導入するほか、国際線全クラスを対象とした高速機内Wi-Fiの無料提供拡大を進める。また、機内食を監修する「THE CONNOISSEURS」には新たなシェフを迎え、商品力の強化を図る。