「VELTRAクルーズ」がプリンセス・クルーズと連携 国内最大級の航路数に

  • 2025年10月23日

 現地体験型アクティビティ予約サイトを運営するベルトラは、米クルーズ大手「プリンセス・クルーズ」のジャパンオフィスであるカーニバル・ジャパンと業務提携し、10月23日より「VELTRAクルーズ」にて同社商品の販売を開始した。

 今回の提携により、日本でも人気の高いプリンセス・クルーズの商品が「VELTRAクルーズ」上でワンストップで予約可能となった。両社のシステムをAPIで直接接続することで、全1980航路の在庫と価格がリアルタイムで反映され、これまで手間のかかっていた空席確認や比較作業が不要になった。ユーザーは目的地や客室タイプをスムーズに比較検討しながら予約できるようになる。

 ベルトラは今回の提携により、リアルタイム予約が可能な航路数を約9000に拡大し、日本発のオンラインクルーズ予約サイトとして国内最大級の規模となった。今後も商品ラインナップを拡充し、日本およびアジア市場におけるクルーズ利用人口の拡大を目指す。

 国土交通省は2030年までに日本人クルーズ人口を100万人に増やす目標を掲げており、今回の提携はその市場拡大を後押しする動きと位置づけられる。世界のクルーズ人口が3400万人を超える中、日本はまだ22.4万人にとどまっており、今後は全世代が楽しめる旅行形態としての普及が期待される。

 プリンセス・クルーズは現在16隻の客船を運航し、カリブ海やアラスカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各地の人気航路を提供している。カーニバル・ジャパンの堀川社長は「使いやすい予約プラットフォームを通じて、より多くのお客様に洋上の非日常を届けたい」とコメントしている。一方、ベルトラの二木社長は「クルーズは食事や宿泊、移動がすべて含まれるお得な旅の形であり、その魅力をアジア市場に広めていきたい」と述べている。

 販売開始は2025年10月23日。第一弾商品として「ダイヤモンド・プリンセス GWに航く!南国リゾート 沖縄・台湾クルーズ10日間」(19万9000円~)などを取り扱う。