エイチ・アイ・エスは、2026年1月28日付で代表取締役社長の交代を行い、創業者の澤田秀雄氏の長男である澤田秀太氏が新社長に就任する。現社長の矢田素史氏は代表取締役会長に就任し、経理財務および国内関係会社を担当する。急速に変化する市場環境のなかで、AI・テクノロジーを軸にした成長戦略を推進し、次世代経営へのバトンを引き継ぐ。

　同社は、今回の人事を10月22日に開催した取締役会で決議。新体制は2026年1月28日に開催予定の第45回定時株主総会および取締役会で正式に決定される。

　新社長に就任予定の澤田秀太氏は1981年生まれで、証券会社勤務を経て、クルーズ旅行専門の旅行会社「ベストワンドットコム」創業など複数の旅行関連事業を経営してきた実績を持つ。HISでは取締役上席執行役員として情報システムDX推進や投資戦略を担当し、デジタル分野での事業展開をリードしてきた。今後は経営企画、人事、情報システム・AI&DX推進、M&A・投資を統括する。

　一方、創業者である澤田秀雄氏は、今回の人事で取締役として復帰し、取締役最高顧問に就任する。引き続きホテル事業を中心とするH.I.S.ホテルホールディングスの会長兼社長を務める。

　同社ではあわせて、岩間雄二氏を新取締役に、松本高一氏および香川進吾氏を独立社外取締役に選任するなど、取締役体制を刷新する。