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エジプトエアー、来夏ダイヤの増便と新機材で歩む「正しい道」

ファラハト氏が7年ぶりに日本支社長着任
関空線再開は「できれば今年中」

-17年の成田線再開から現在までを振り返ってみてください

ファラハト氏 ファラハト 運航再開は果たしたものの、実際のところ、当初はなかなか良い結果を出せなかった。エジプトの豊かな古代文明の遺産を好む日本人旅行者に対して、週1便ではバリーションのあるツアーを提供できないのが弱みだった。運航のためのコストに関しても、クルーの宿泊費がかさむなど、週1便では効率が悪い部分があった。

 週2便に増便してからは、ツアーの日程の柔軟性も増したが、やはり十分ではなかった。その意味で今回の週3便への増便には大きな意味がある。週3便化により幅広い日程のツアー造成が可能になるので、さまざまなニーズを持った旅行者に、さまざまな選択肢を提供できるようになる。商品のバリエーションが増せば、それに伴って観光需要は伸びると見ている。

-現在の運航便の利用状況はいかがですか

ファラハト 現在はビジネスクラス49席、エコノミークラス296席、計345席のB777-300ER型機で運航しているが、ロードファクターは平均で70%から75%といったところだ。エジプトは日本人観光客にとって人気のデスティネーションであることから、日本発のフライトでは日本人が大多数を占めている。

 日本における販売チャネルはOTAを含む旅行会社が中心だ。MSのウェブサイトは日本語に対応していないが、1月中旬頃には対応できるよう体制を整えている。

 MSはカイロを拠点に、アフリカ各国の首都や欧米の主要都市など世界70都市以上に乗り入れているネットワークキャリアで、このネットワークを使えば我々のお客様は、エジプト国内やカイロ以遠のヨーロッパ、中近東、北アフリカ方面と、広範なエリアにアクセスすることができる。ただしシーズンによって差があり、夏はヨーロッパ方面を中心に以遠客が増える傾向にある。