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インタビュー:アメリカン航空APAC副社長と日本担当ディレクター

日本市場に投資拡大、プレエコも導入
日本航空との共同事業をさらに深化

-日本・韓国地区コマーシャル・ディレクターは新たに設けられた役職ですが、業務内容について教えてください

スクルービー氏

スクルービー この役職が新設された理由には、アジア太平洋市場の高い潜在力がある。AAはロサンゼルスをハブとしてアジア太平洋の路線を強化していることころで、日本と韓国以外にも、オーストラリアとニュージランド、中華圏、オフラインではあるが東南アジアに同様の役職が設けられた。私の主な役目は日本と韓国での売上高を伸ばすこと。そのひとつとして注力しているのが、共同事業のパートナーであるJLとの関係強化だ。


-JLとの共同事業の進捗はいかがですか。

ホッジス 最初の5年間は第1段階として関係を強化した。今後は第2段階として「ひとつのチーム」という認識のもと、事業を展開していきたい。AAは現在、日本/ニューヨーク間の路線を持っていないが、JLは羽田と成田から運航している。機材はJLのものでも、AAもニューヨーク便を販売しているのだから「AAがニューヨークに飛んでいる」と言っていいと思う。高い投資をせずとも1つの路線を共同で販売できることは、共同事業の醍醐味だろう。

スクルービー 共同事業の一貫として、今年からJLの監修のもと、AAの和食メニューを改善している。AAの運航便にはJLからの乗継客も多いため、同じレベルの和食を提供することは非常に大切なことだ。また、キャビンアテンダントの研修もJLの訓練センターで実施しており、和食を含めて日本文化への理解を深めているところだ。


-JLは18年度中にアエロメヒコ航空(AM)とコードシェアを開始しますが、AAの事業に影響はありますか

ホッジス JLとAMは日本とメキシコを結ぶ路線でコードシェアを実施する。おそらくは、成田からメキシコシティへの直行便を飛ばしている全日空(NH)への対抗策だろう。AAは、ダラス経由でメキシコ各地へのネットワークを展開しているが、メキシコ国内でのJLとAMのコードシェア路線については、AAが就航していない都市への路線なので、競合することはないと考えている。