シンガポール航空「Restaurant A380@Changi」でニューノーマルなランチ体験-世界の「今」を駐在員の視点から

「Restaurant A380 @Changi」―SQの、SQによる、SQファンのためのニューノーマルなランチ体験

チャンギ空港ターミナル3(T3)~チェックイン~レストラン搭乗口

T3のドロップ・オフポイント。奥に見えるのは管制塔と新複合施設の「ジュエル」の屋根  11月初旬のチャンギ空港。本来ならタクシーや自家用車で混雑しているT3のドロップ・オフポイントですが、現在は閑散としています。

 チェックインカウンターでは、まるで海外旅行に行くときのように、予約したクラス毎に列を作って受付けを行います。パスポートを見せ、マスクを外して本人確認が取れると、チケットとリストバンドを渡されました。

 搭乗ゲートはB2とB4とありますが、国内線がないのでどうやって搭乗口に行くのかと不思議に思っていると、チェックインカウンター横から特別レーンのようなものが用意されていました。誘導されるとその先は、SQファーストクラスの搭乗者のみが使用する特別出国ゲート。出国スタンプを押されるかと思いきや、手続きはせずにパスポートを預けます。Restaurant A380までは通常の出発エリアを通るため、参加者が本物のフライトに乗って出国してしまうことを防ぐ目的とのこと。なお、動線は同じですが、もちろんレストラン利用者は免税店での買い物はできません。

 以前はさまざまな国籍の人々でごった返していた出発エリアも人影はまばら。時折見かける搭乗者と思しき人も、観光客ではなく自国へ帰るような様子だったことが印象に残っています。

 搭乗口でSafe Entry(入退場記録システム)のQRコードをスマホでスキャンし、保安検査に進みます。このSafe Entryは個人のIC No.(日本でいうマイナンバーのようなもの)から行動記録を管理するシステムで、コロナ対策の一環として、シンガポールではこの登録がなければどこにも入場できない程に徹底されています。

搭乗口~A380機内見学ツアー

 保安検査場を通過すると、目の前には2機のA380。ゲート前にはクルーとの記念撮影ブースが設置され、歴代の制服のファッションショーも行われていました。

 Restaurant A380利用者は、事前予約をするとA380の機内見学ツアーに参加できます。感染症対策でツアーは1組5名まで。今回ガイドをしてくれた商品開発部のロバートさんは、普段は主に座席や機内エンターテイメントの管理・開発を行っているそうです。

 SQではA380のすべてのキャビンクラスに最新のシートを導入しています。ただし現在は需要減の影響で、A380で運航していた路線もA350やボーイング社のB777、B787などの機材に変えて運航しています。

 まずはSQが世界に誇るスイートを見学。個室のシートに加えて専用ベッドまで備わった、私自身は一生お世話になることのないであろう超高級キャビンクラスです。次にランチでお世話になるビジネスクラス、いつもお世話になっているエコノミークラス、たまにお世話になるプレミアムエコノミーの順に見学し、最後はコクピットへ。短い時間でしたが、本物パイロットが待機している空間へ足を踏み入れられたのは貴重な体験でした。ツアー終了後、ロバートさんにズバリ、「これだけスタッフ総出で食事以外の仕掛けもあって、利益は出るのか」と聞いてみましたが、そこは企業秘密とのことで……。