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専門性で生き残る:ロシア・旧ソ連諸国専門のロシア旅行社

創業から半世紀以上に渡り「逞しい隣国」に総客
テーマ性の高い旅をマニアックな旅行者に

-社員に求めるものは

添田氏 添田 ロシアが好きで入社してくる人も、そうでない人もいますが、いずれにしても英語かロシア語のどちらかを習得することと、年に2回は1人で視察旅行に行くことを課しています。それによって「歴史が得意」「バレエが好き」といった専門性が自然と身につき、添乗も可能になり、お客様に提供する小冊子も自分の手で作れるようになります。社員はみな「ロシア専門」というプライドを持って、仕事に取り組んでいると思います。

-ご自身はいつ頃、どのような理由で入社されたのでしょうか

添田 銀行や出版社などに勤めた後、1年間ほど世界各国を旅行しながら、合間に旅行業務取扱管理者の受験勉強などをした後、1990年に新聞の求人広告を見てこの会社に入りました。ロシアについては詳しくありませんでしたが、仕事で携わるうちに音楽やバレエなどに惹かれるようになり、好きになっていきました。

-ロシア旅行社では航空券などの単品販売もされていますが、近年のOTAの台頭をどのように見ていますか

添田 特に脅威とは捉えておらず、対策も講じていません。旅行者がインターネットで航空券やホテルを予約したり、電子ビザを取ったりということは、便利なことなのでどんどん取り入れていただければ、と考えています。当社が提供するパッケージツアーや手配旅行はそれだけには終わりませんし、観光以外にも商用や取材、留学など幅広い旅行に対応しています。

 今ではロシアに関する情報も、色々とインターネットで調べることができますが、いざ実際に行こうとすると不安が生じて、誰かに確認したくなるものです。そんな時には是非、当社を訪ねてもらいたいと思います。

-今後の目標を教えてください

添田 先のことはあまり見通せませんが、社員の1人ひとりが売上目標の達成に向けて頑張り、今年は昨年を、来年は今年を上回っていくことが大事だと思います。テコ入れしていきたいのは訪日旅行者の受け入れで、桜の時期だけで300名を取り扱ったこともありますが、ロシアとの交流拡大が進んでいるこのご時勢に乗れば、まだまだ増やせると思います。

-ロシアでこれから期待できるデスティネーションは

添田 いくらでもあります。サハリンやカムチャッカ半島でのハイキング、11月から3月までのベストシーズンに訪れるシルクロード、流氷が生まれる冬のオホーツク海など、挙げていくとキリがありません。アムールトラやトナカイなどの動物に会いに行く旅もおすすめです。今後も当社にしかできないテーマ性の高い旅を、マニアックな人たちに提案していきたいです。

-ありがとうございました