長野のホテル西正が破産開始決定、負債7100万円

  • 2018年4月18日

 東京商工リサーチ(TSR)によればこのほど、長野県・山ノ内町の渋温泉のホテル西正が長野地方裁判所から破産開始決定を受けた。負債総額は約7100万円。

 同社は1954年に「割烹旅館西正会館」として創業したのち、79年に会社設立。翌80年には6階建ての展望風呂を備えたホテルを新築し、「ホテル西正」をオープンした。

 観光客や地元客を中心に集客し、ピーク時の97年9月期には売上高約8600万円を計上。しかしその後はスキー客の減少などにより減収が続き、顧客獲得に向けた設備投資も負担となり、たびたび赤字を計上した。2016年9月期には売上高が約2500万円にまで落ち込み、その後も厳しい経営が続き今回の措置となった。なお、今年1月にはホテルの土地建物が他社に売却されている。