日本航空、上半期の国内線旅客は5.4%増-6月は7.3%増

  • 2017年7月26日

 日本航空(JL)の2017年上半期(1月~6月)の運航実績で、国内線の旅客数は前年比5.4%増の1601万7731人となった。昨年の熊本地震による減少の反動に加えて、ゴールデンウィークの日並びの良さなどが影響したと見られる。座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)は0.3%増だったところ、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は5.3%増となった結果、利用率は3.3ポイント増の68.9%となった。

 6月単月の旅客数は7.3%増の273万699人。JLは、グループ各社が新機材を導入して座席供給量が増えたこと、「ウルトラ先得」などの割引運賃による需要喚起策や団体が好調だったことなどが要因と分析している。ASKは0.4%増、RPKは7.7%増となり、利用率は4.8ポイント増の69.8%となった。

 路線別の旅客数は、1位は羽田/新千歳線で3.4%増の27万6542人。2位は羽田/福岡線で13.2%増の24万6651人、3位は羽田/伊丹線で5.6%増の20万9660人と続き、上位7位を羽田線が占めた。

 旅客数の伸び率は、丘珠/利尻線が43.3%増の2005人で最も伸長。次いで、羽田/奄美大島線が41.5%増の6941人、新千歳/青森線が35.6%増の8889人と続いた。

 利用率が最も高かったのは那覇/与論線で3.2ポイント増の87.9%。2位は伊丹/函館線が0.5ポイント減の87.4%、3位は羽田/山形線で4.7ポイント増の85.1%となり、上位9路線が8割を超えた。

 利用率の伸びでは、羽田/奄美大島線が20.5ポイント増の70.1%で1位に。以下は、出雲/隠岐線が15.8ポイント増の74.3%、伊丹/屋久島線が13.5ポイント増の76.6%と続いた。

▽JL、6月単月
国内線