アクセスランキング、1位はスカイマーク厳重注意、春闘方針も

アクセスランキング、1位はスカイマーク厳重注意、春闘方針も

[総評] 今週の1位は、スカイマーク(BC)の整備状況について国土交通省が厳重注意をした記事でした。どうやらGoogleニュースに取り上げていただいたことがアクセス増の要因と思われますが、民事再生法の適用申請と同時期ということで注目も高まったのでしょう。

 いうまでもなく、航空会社に限らず安全は最優先されるべきもので、整備の手を抜くなどもってのほかです。手を抜かずとも不測の事態が発生するリスクがあるわけです。

 自分の判断が数百名の方々の命を危険にさらすかもしれない、その状況を我が身に置き換えて考えてみても、その危険性を分かっていながら手を抜いてしまう心の動きがどうしても腑に落ちません。想像力があまりにも乏しいか、あるいはそうせざるを得ないような環境であったか、いずれにしても早急に是正しなければならないでしょう。

 一方で我が身を振り返ると、効率化などもっともらしいことを言い訳として定められた手順を省略したりすることもあり、事実として労働効率の向上などの効果を実現している側面もありますが、人命がかかってさえいなければ良いのかという疑問も生じます。

 組織の規模の大小に関わらず、それを逸脱しても当然のように扱われる形骸化したルールがあることは珍しくありません。しかし、形骸化していてもルールですから、それを破ることに慣れ、感覚が麻痺していくうちに他の決まりごとまで個人の判断で歪められていく、そういった失敗の蓋然性は十分にあるでしょう。

 やはり原理原則は原理原則であって、ルールに改善の余地や不合理性があるのであればそれを正し、その後に全体で遵守していくことが重要だろうと自省しています。

 さて、今週はサービス・ツーリズム産業労働組合連合会(サービス連合)の春闘の方針もランクインしました。「人はパンのみにて生くるにあらず」とキリストは話したそうですが、そうはいってもパンなしでは生きられないわけで、また優秀な人材を確保していくためにも業界全体で給与水準が引き上げられていくことが望まれます。(松本)

▽日刊トラベルビジョン、記事アクセスランキング
(2015年2月第1週:2月1日0時~2月6日18時)
第1位
国交省、スカイマークに厳重注意、整備不十分で6便運航(15/02/01)

第2位
ANAグ、25年度国際線売上で国内線超えへ-国内線は需給適合深化(15/02/01)
ANAHD、3Q売上高は過去最高、営利は29%増-国際線好調(15/02/01)

第3位
バニラ、成田/高雄線運航開始、高雄発初便は搭乗率94%(15/02/02)

第4位
全日空、東南アジア3路線で上級クラス拡充、プレエコ導入も(15/02/03)

第5位
エア・カナダ、 関空/バンクーバー線就航記念でキャンペーン開始(15/02/02)

第6位
ターキッシュエア、ツアー多様化めざす-シリア影響は軽微か(15/02/04)

第7位
サービス連合、春闘は0.5%以上の目標継続-14年冬期一時金は前年並み(15/02/03)

第8位
スイス、鉄道で巡るツアーを提案、FIT強化も-旅行会社に造成呼びかけ(15/02/02)

第9位
阪急交通社、宝塚歌劇団台湾公演の公式ツアー発売、限定グッズ贈呈も(15/02/02)

第10位
シンガポール航空、プレエコの予約受付開始、8月9日運航開始(15/02/03)