現地レポート:ベトナム、開発進む中部、世界遺産とビーチリゾートを魅力に

  • 2011年9月28日

ビーチリゾートと世界遺産、昔ながらのベトナム情緒が魅力
開発進む中部でリピーターや新客層向けの提案を

これからのリゾート地として開発中
新たなデスティネーション、フーロック

ヴェダナ・ラグーン・リゾート&スパ。ベトナム初の水上コテージ  観光開発がはじまったばかりのフーロックは、フエとホイアンとほぼ中間地点にある。フエ空港からは25分、ダナン国際空港からは60分という距離だ。静かなラグーンに面した田舎町で、これからのリゾート地として注目されている。日本のメディアが入ったのは今回が初めてで、秋にはいくつかの取材記事が話題となることだろう。

世界遺産のミーソン遺跡。フーロックからもアクセス可能  ラグーンに面した一角にベトナム初の水上コテージができたのは2011年2月のこと。9月現在ソフトオープン中で、10月にグランドオープンを予定している、ヴェダナ・ラグーン・リゾート&スパだ。幹線道路から脇道に入り、民家の前を通る細い道を通ってリゾートのエントランスを抜けると、目の前にラグーンが広がる。

 ラグーンといってもサンゴ礁の海ではなく、アジアでもっとも大きな内湾のひとつで、ここではエビの養殖が行なわれている。チェックインした際に、カヤックなどのマリンスポーツはあるものの、泳ぐには適さないと説明された。水上コテージからラグーンに降りられないのは残念だが、それでも充分に風景は美しく、水上を通る風はさわやか。斜面に点在するヴィラからの眺めも抜群だ。海水浴向けのビーチがあるのは外海側で、リゾートからはボートで20分ほどの場所にある。このボート運航は、リゾートのサービスとして準備中だ。

 現在、フーロックのリゾートはこの1軒だけだが、このエリアのリゾート開発は進んでいる。2012年以降にはアジアを中心に展開するブティックリゾート、バンヤンツリーホテルズ&リゾートとアンサナホテルズ&リゾートがオープンする予定で、一気に知名度が上がることが予想される。新しいリゾート地として、ベトナム中部のけん引役になる可能性を秘めている。

フーロックの外洋に面したビーチ