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主要50社の国内旅行、17年度3Q累計は0.8%増-訪日は12.7%増

  • 2018年3月1日

 観光庁が取りまとめた2017年度第3四半期累計(17年4月~12月)の主要旅行会社50社(※)の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比0.8%増の2兆6575億9695万円となった。四半期別に見ると、第1四半期は3.7%増の8110億9710万円、第2四半期は0.6%減の9539億3478万円、第3四半期は0.3%減の8925億6508万円。4月から6月までは前年を上回ったが、7月以降は11月が3.2%増となった以外はすべて前年割れとなった。

 募集型企画旅行の第3四半期累計の取扱額は0.9%減の8283億7935万円、取扱人数は2.3%減の2566万185人。単価は1.4%増の3万2283円だった。

 企業別では、取扱額が最も大きかったのはJTB25社で、1.2%減の8092億5969万円。次いで楽天が7.7%増の4241億8123万円、KNT-CTホールディングス11社が2.1%減の2522億4482万円。いずれの月も同様の順位となった。

 前年からの伸び率が最も高かったのはケイライントラベルで、18.5%増の3億4246万円。2位はDeNAトラベルで14.0%増の38億3380万円、3位はWILLER TRAVELで13.2%増の122億5046万円だった。国内旅行を扱う49社のうち25社が前年を上回った。

 外国人旅行の取扱高は12.7%増の1701億2051万円。6月が2.9%減となった以外は前年を上回った。募集型企画旅行の取扱額は5.8%増の66億247万円、取扱人数は16.8%増の40万219人で、単価は9.4%減の1万6497円となった。

 取扱額が最も大きかったのは海外旅行や国内旅行と同じくJTB25社で、5.0%増の676億3935万円。2位は日本旅行で8.9%増の310億5753万円、3位はエイチ・アイ・エス(HIS)6社で50.7%増の255億9125万円だった。

 前年からの伸び率では、名鉄観光バスが約12.6倍の3074万円と大きく伸長。2位はメルコトラベルが約4.2倍の2796万円、3位はDeNAトラベルで約3.1倍の12億8036万円だった。取扱高が1億円以上の企業の1位はDeNAトラベルで、以下はイオンコンパスが200.9%増の3億3394万円、読売旅行が166.6%増の1億8722万円と続いた。外国人旅行を取り扱う37社のうち25社が増加した。

 なお、第3四半期累計の海外旅行の取扱額は6.8%増の1兆5533億4515万円、総額は3.3%増の4兆3810億6263万円だった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

※4月分からJTB15社計を25社計に変更し、びゅうトラベルサービス、エスティーエートラベル、テック航空サービス、ニッコウトラベルを追加。10月分から分社化にともない、KNT-CTホールディングス8社計を11社に変更。11月分からグループミキホールディングス(ミキグループ)の子会社化により、HIS5社にミキ・ツーリストを加えてHIS6社に変更。

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