▽12月の国内は2.3％減、訪日は20.6％増

　12月単月の国内旅行の取扱額は2.3％減の2609億3703万円となった。観光庁によれば、16年にあった3連休が今年はなかった反動で、多くの方面が前年を下回った。募集型企画旅行は取扱額が6.2％減の708億2651万円、取扱人数が7.2％減の243万9410人、単価は1.1％増の2万9034円だった。

　取扱額が最も大きかったのはJTB25社で、6.0％減の816億515万円。2位は楽天で4.7％増の458億9750万円、3位はKNT-CTホールディングス11社で6.3％減の219億364万円だった。

　前年からの伸び率は、南海国際旅行が22.8％増の9億1700万円と最も伸長。以下はケイライントラベルが15.3％増の2898万円、IACEトラベルが13.6％増の3億8464万円と続いた。国内旅行を取り扱う48社のうち、18社が前年を上回った。

　外国人旅行の取扱額の合計は25.3％増の187億1334万円で、韓国、中国、台湾からの訪日客の取扱が好調に推移した。このうち募集型企画旅行は、取扱人数が20.6％増の4万1212人となったが、取扱額が1.7％増の5億1292万円と伸び悩み、単価は15.6％減の1万2446円だった。

　取扱額が最も大きかったのはJTB25社で17.5％増の65億6391万円。2位はHIS6社で100.9％増の41億7926万円、3位は日本旅行で3.8％増の26億9403万円となった。

　前年からの伸び率の1位はジャルパックで、前年の5000円から約1602倍の801万円。2位はイオンコンパスで約21.8倍の4389万円、3位はジェイアール東海ツアーズで約5.8倍の6698万円だった。取扱高が1億円以上の企業の1位はDeNAトラベルで約5.7倍の4億2248万円、2位はHIS6社、3位は名鉄観光サービスで51.8％増の1億4922万円だった。外国人旅行を取り扱う37社のうち、20社が前年を上回った。

　なお、海外旅行の取扱額の合計は4.4％増の1568億2317万円、総額は1.0％増の4364億7354万円となった。海外旅行の詳細は別途記載（下記関連記事）。

▽主要旅行会社取扱概況（Excelファイル）
2017年度第3四半期累計
2017年度第3四半期累計（詳細データ）
12月単月