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HIS、2Qは増収も営利27%減、1Qの営利減やHTBの回復遅れで

▽通期業績は予想を据え置き、旅行事業は2桁成長へ

 通期業績については前回の予想を据え置き、売上高は10.7%増の5800億円、営業利益は40.1%増の200億円、経常利益は165.9%増の230億円、当期純利益は120億円を見込む。同日に開催した決算会見で、HIS代表取締役会長兼社長の澤田秀雄氏は、旅行事業は2桁増をめざすことを説明。国内旅行は沖縄、九州、HTBに、海外旅行は東南アジアに注力。M&Aなどで欧米も強化する。訪日旅行や海外発の海外旅行についてもM&Aを推進し、ミキグループの子会社化などで現地手配を強化する旨を語った。

 また、OTAの伸長を受け、自社ウェブサイトでホテルと現地送迎などをセットにしたプランを消費者向けに販売するため、システム開発を進める考え。海外OTAのM&Aやベンチャー企業への資本参加なども検討する。

 一方、店舗展開については「場合により統廃合も考えるが、銀座のヨーロッパ専門店のように、できるかぎり店舗が生き残れるビジネスモデルを研究する」と述べ、現在の店舗数を維持する考えを示した。

 このほか、同氏はホテル事業についても言及。旅行事業、HTBに次ぐ第3の成長の軸にしたい考えを示し、HTB内の「変なホテル1号店」を56室増の200室へ増築する計画があること、移動式の水上ホテルを17年12月から翌1月に開業する予定であることも伝えた。