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日本航空、仏ビジネスジェットと提携、パリ以遠でチャーター

  • 2017年4月18日

▽旅行会社による販売も、スキームを検討

DFSが導入する予定のファルコン8X型機。航続距離は11945キロメートル。奥の機材はJLのB777型機  阿部氏は「ジャルセールスはビジネスジェットの『販売代理店』のような位置づけで、売上の数%をコミッションとして受け取る」と説明。今後はJLの取引先を中心に、企業や官公庁、スポーツ・宗教団体などにアプローチする考えを示した。そのほか旅行会社経由での販売も検討しており、JL広報室によれば「スキームについてはこれから検討していきたい」という。

  申し込みは原則として1週間前まで受け付け、ビジネスジェットの航路や機内サービスについてはジャルセールスが窓口となってDFSと調整。JLのパリ線の予約はインハウスなどの旅行会社が、ランドはジャルパックがそれぞれ担当する。利用者が精算する際には、JL航空券は手配したインハウスなどの旅行会社に、ビジネスジェットの利用料はDFSに、ランド手配はジャルパックにそれぞれ代金を支払う。

ファルコン8X型機は12人乗り。ベッドは6台 DFSは航空機メーカーのダッソー・アビエーションの100%子会社で、1967年に設立。ル・ブルジェ空港を拠点にサービスを展開しており、チャーター運航用の機材として、航続距離が6120キロメートルのファルコン900B型機を3機、8300キロメートルのファルコン900EX型機を3機、1万1019キロメートルのファルコン7X型機を3機を保有している。年間のフライト回数は約1000回に上る。

 なお、JLによれば、DFSのビジネスジェットの利用料金は、例えば7名のグループがファルコン50EX型機を使用して1日でパリからマドリード、チューリッヒ、ロンドンを移動してパリに戻る場合、約451万円となる。なお、ファルコン50EX型機は「JAL FALCONビジネスジェットサービス」の対象外で、実際には他の機材を使用することになる。