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クローズアップ:震災で注目高まる環境エネルギー、デンマークの視察旅行

  • 2012年4月25日

原発事故後、環境エネルギーの活用に注目
多様な素材をもつデンマークへの視察旅行の可能性

視察旅行の増加に期待、旅行会社向けセミナー初開催

スカンジナビア政府観光局日本支局局長の宮本拓氏  ステイト・オブ・グリーンでは今後、日本市場でスカンジナビア政府観光局やビジット・デンマークといった、旅行会社と直接やりとりがある団体との協力関係をより強化し、対応していく。このほどスカンジナビア政府観光局(STB)の協力のもと、大阪、東京で初のセミナーを開催。モーテンセン氏はこれを「デンマークへの視察旅行をアレンジする旅行会社とつながりを持つには良いステップだった」と振り返った。

 今後は外国人の視察旅行訪問者の取り込みをはかり、ウェブサイトの多言語化も実施する。7月までには最大市場である中国用に中国語版を立ち上げる予定で、予算次第ではあるが、将来的には日本語、ロシア語、ポルトガル語など、ほかの言語のウェブサイトも立ち上げていくことも検討している。

 また、STB日本支局局長の宮本拓氏によると、デンマークは日本で観光や福祉などへの取り組みが強い国として認識されており、MICEでみても視察旅行の割合が多い。2000年の介護保険制度の導入前は、福祉関係の視察が多く、時事のトピックが需要動向に影響するようだ。東日本大震災以降は原発事故の影響もあり、環境エネルギー関連の問い合わせが増加。実際に視察旅行を検討しているクライアントを有する担当者からの相談もあったという。宮本氏は今後の視察旅行の増加に期待している。