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MICE事例に学ぶ(1):実施者の決め手と観光局の施策-香港社員旅行より

  • 2011年11月1日

香港ディズニーランドは特別感がポイント

レストランを貸し切ったテーマパーティー  今回の社員旅行では1日目に香港ディズニーランドでのテーマパーティーを開催。桜十字グループによると、社員旅行でテーマパークを訪問するのは今回が初めて。下見の際は訪れなかったが、HKTBから紹介されたという。レストランを貸し切り、パーティーのために園内を特別にライトアップするという「参加者に喜んでもらえる特別感」が味わえることが実施の決め手となった。

 香港ディズニーランド・リゾートバイス・プレジデント、セールス&デストリビューション・マーケティングのアリアナ・ホー氏によると、日本のMICE市場は企業団体旅行が多く、ディズニーブランドの独特で高品質なサービス、プロダクトを求める傾向が高いという。

キャラクターグリーティングでは、サファリ風の衣装をまとったミッキーとミニーが登場  桜十字グループのケースでは、香港ディズニーランド内で花火を鑑賞した後、アドベンチャーランドのレストラン「リバービュー・カフェ」を貸し切ってディナーパーティーを開催した。アドベンチャーランドならではのテーマ性のあるビュッフェや、参加者には事前に知らせず、サプライズとしてミッキーとミニーによるキャラクターグリーティングも用意。さらに、終了後には貸し切りプラン利用者専用の5周年特別プレミアムグッズがプレゼントした。

 キャラクターグリーティングではミッキーやミニーとの握手やテーブルごとや個人での記念撮影を実施。桜十字グループによると、突然のキャラクターの訪問に参加者一同大喜びで、年配のスタッフも「孫に自慢する」と楽しんでいた。また、パーティーでは他部署との交流をはかるため、さまざまな部署のスタッフを1つのテーブルに集めていたが、キャラクターとの写真撮影などで盛り上がり、サプライズが効果的に働いたという。


 次回は同じ事例をもとに、オーガナイザーの工夫や旅行会社の施策、非常時対応などについて掲載します。


 

取材協力:香港政府観光局
取材:本誌 栗本奈央子