日系2社、4月の国内線旅客数は1%増、利用率は1ポイント増

  • 2016年5月30日

 全日空(NH)と日本航空(JL)の2016年4月の運航実績で、2社合計の国内線旅客数は1.0%増の517万2318人となった。座席供給量を表す有償座席キロ(ASK)が1.3%減と減少した一方、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は0.4%増と微増し、利用率は1.0ポイント増の60.6%となった。

 企業別で見ると、旅客数はNHが1.1%増の277万5782人、JLが0.8%増の239万6536人とともに伸長。利用率については、NHはASKが0.7%減、RPKが1.0%増で、1.0ポイント増の59.4%。JLはASKが2.2%減、RPKが0.5%減となり、1.1ポイント増の62.4%だった。

 路線別では、NHの旅客数は羽田/福岡線が2.0%増の24万1912人で最多。次いで、羽田/新千歳線が4.0%増の22万3258人、羽田/伊丹線が0.5%増の21万7198人となり、上位3位は羽田線が占めた。前年からの伸び率では、仙台/新千歳線が112.4%増と最も増加。2位は福岡/宮崎線で66.0%増、3位は新千歳/秋田線で44.9%増となった。

 利用率に関しては、羽田/宮古線が89.7%で1位に。以下は成田/伊丹線が87.1%、中部/那覇線が87.0%などで続き、5路線が80%以上を記録した。

 JLの旅客数は、羽田/福岡線が最も高く1.4%減の22万4054人。次いで、羽田/新千歳線が1.7%減の20万9608人、羽田/伊丹線が6.6%減の19万3791人で、上位3位はNHと同じ結果だった。前年からの伸び率では福岡/鹿児島線が869.0%増の1万9631人と最も増加。このほか、羽田/関空線が41.4%増の1万9194人、羽田/広島線が34.6%増の4万4353人と続いた。

 利用率については、那覇/岡山線が1.6ポイント減の89.6%と最も高く、2位は中部/那覇線で3.0ポイント減の86.4%、3位は石垣/与那国線で4.9ポイント増の84.4%となった。前年からの伸び率では、福岡/鹿児島線が28.8ポイント増の75.7%と最も伸長。次いで、福岡/宮崎線が19.0ポイント増の76.3%、那覇/与那国線が16.1ポイント増の80.6%などだった。

▽日系2社、国内線4月単月
全日空
日本航空