エリア・スペシャリスト、初年度は1650名受講、春期は482名認定

  • 2015年11月16日

 日本旅行業協会(JATA)はこのほど、エリア・スペシャリスト(A/S)の2015年度養成講座受講者数と春期講座修了試験の実施結果を発表した。A/Sは、13年度まで実施していたデスティネーション・スペシャリスト(D/S)を再編した今年度を初年度とする資格制度で、年に2回、春期と秋期に開講している。

   同講座はeラーニング講座として提供しており、ウェブドリルを受講した後、復習テストと修了試験を受け、70%以上正解した人をA/Sとして認定している。15年度のA/S養成講座受講者数は、当初目標としていた1500名を上回る1650名。このうち、春期講座の修了試験合格者は482名となった。

 A/Sでは、海外旅行で人気の高い国や地域を、8つの地域(※)に編成。受講者は、エリアごとに一般情報、観光・地理、文化・歴史などの分野を5ヶ月間受講する。JATAでは、以前提供していたD/Sに比べ、1講座でカバーするエリアが拡大したことなどから、受講者数の増加につながったとの見方を示している。

 春期の修了試験は受講者の631名を対象に、9月5日から14日まで実施。受験者数515名、欠席者数116名で、合格者数は全体の93.6%となった。エリア別で見ると、合格者数が1番多かったのは「ハワイ・マリアナ」で合格率94.0%の125名。次いで「ヨーロッパii」が91.9%の79名、「アジアii」が95.1%の77人となった。詳細は下記の通り。

※8つの対象エリア・国
ヨーロッパi/デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、英国、アイルランド、ロシア、オランダ、ベルギー、ドイツ
ヨーロッパii/フランス、スイス、ハンガリー、チェコ、オーストリア、クロアチア
ヨーロッパiii/イタリア、マルタ、スペイン、ポルトガル、ギリシャ、トルコ、エジプト、ケニア、南アフリカ、モロッコ、UAE
アジアi/中国、台湾、香港、マカオ
アジアii/韓国、ベトナム、カンボジア、タイ、マレーシア、シンガポール、インド、インドネシア
北・南米/カナダ、アメリカ本土、メキシコ、ペルー、ブラジル、アルゼンチン
ハワイ・マリアナ/ハワイ州、グアム、マリアナ(サイパン)、その他
オセアニア・太平洋/オーストラリア、ニュージーランド、タヒチ、ニューカレドニア、フィジー