「もう一泊、もう一度」の応募者3割増、述べ効果100億円超に

  • 2014年3月27日

 日本旅行業協会(JATA)は3月26日、国内の宿泊旅行拡大を目的とした「もう一泊、もう一度」キャンペーンの抽選会を実施した。同キャンペーンは2009年度に開始したもので、5年目となる今回は応募総数が前年比31.8%増の17万3443件となり、宿泊数も62.7%増の32万3987人泊に増加した。

 抽選会の冒頭、JATA国内旅行推進委員会委員長を務める吉川勝久氏は、5年間の延べ応募総数が51万件、宿泊数が90万泊を上回ったことを紹介。その上で、単価が1万円超と仮定すると「100億円を超える販売拡大ができた」とし、「ムーブメントとしては大きな成果」を残せたと評価した。

 JATAの国内宿泊旅行拡大に向けた取り組みでは、「もう一泊、もう一度」を今年度で終了し、2014年度からは若者に焦点を当てたキャンペーンを計画。これは「『ニッポンを、遊びつくせ!』まだ、あなたの知らない日本がある。」と題したもので、パフォーマンス集団「ワールド・オーダー」を起用し、動画や静止画の投稿などを軸にした新しい展開だ。

 吉川氏は、「もう一泊、もう一度」の成果を捉え、更に発展的に需要喚起の取り組みを進めていく必要があると説明。回復傾向にある国内旅行需要の維持、拡大に向けて「JATAとしてバックアップしていきたい」と意欲を語った。