UA、成田~シカゴ線再開へ 日本語版アプリも投入、シカゴ観光局と送客促進
建築クルーズは貸切や日本語通訳にも対応
セミナーにて、シカゴ観光局からは、日本市場担当の森本笑子氏が現地の最新情報を紹介した。
シカゴは米旅行誌『コンデナスト・トラベラー』の読者投票による「米国のベスト・ビッグシティ」に2026年も選出され、10年連続の首位を達成した。観光局が公表した2025年の来訪者数は5680万人、旅行消費額は過去最高の215億米ドルに達している。
森本氏は、シカゴを代表する観光素材として、近代建築とその歴史を体感できる建築リバークルーズを推奨した。市内を流れる川から建築群を眺める約75~90分のクルーズで、貸切運航にも対応する。ケータリングを組み合わせたり、日本語通訳を乗船させたりすることも可能で、団体旅行や企業インセンティブなどへの活用を提案した。
市内や近郊には、日本の旧帝国ホテルを設計したフランク・ロイド・ライトや、近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエの作品も数多い。建築をテーマにした専門性の高いツアーや、シカゴ美術館などの文化施設を組み合わせた商品造成にも適しているという。
2027年のMLBオールスター開催に期待
スポーツ観光では、MLBのシカゴ・カブスとシカゴ・ホワイトソックスを中心に紹介。特に2027年7月13日には、カブスの本拠地リグレー・フィールドでMLBオールスターゲームの開催が予定されており、日本市場でも観戦旅行の需要が期待される。
リグレー・フィールドでは、球場周辺の建物の屋上から試合を観戦する「リグレー・ルーフトップス」も特徴的な体験として紹介された。飲食サービスを組み合わせた観戦プランや団体向けの貸切利用が可能で、通常の球場観戦とは異なる付加価値を提供できる。
森本氏は、夏季のシカゴは観光需要が集中する時期でもあるとして、MLB観戦を組み込む旅行商品については、ホテルなどの早期手配を呼びかけた。
さらに、市内では大型スポーツ施設を核とした再開発も進んでいる。MLSのシカゴ・ファイアFCは、2028年に新スタジアム「McDonald's Park」を開業する予定。また、NBAシカゴ・ブルズなどの本拠地ユナイテッドセンター周辺でも、「The 1901 Project」と呼ばれる大規模複合開発が計画されており、今後の観光・エンターテインメント環境の変化が注目される。
ルート66開通100周年、文化・教育旅行にも商機
このほか、2026年はシカゴを起点とする歴史的道路「ルート66」の開通100周年にあたり、ネイビーピアが100周年記念の新たな起点に指定された。6月には市南部に「オバマ・プレジデンシャル・センター」も開館し、新たな観光素材として関心を集めている。
文化観光では、シカゴ交響楽団との連携にも言及した。森本氏は、同楽団が日本市場に協力的であるとして、特別な鑑賞プログラムなどの企画について相談を歓迎する姿勢を示した。2027年9月にはフィンランド出身の若手指揮者クラウス・マケラ氏が音楽監督に就任する予定で、同年6月17~20日にはマケラ氏が指揮するベートーヴェン「交響曲第9番」の公演も予定されている。
航空ネットワークの拡充と日本語による旅程管理サービスの充実に加え、多彩な観光素材を生かした商品造成によって、シカゴを目的地とする日本発旅行需要の拡大が期待される。


