エクスペディアB2B、現地体験の販売機能を拡充 Tiqetsとの連携強化
エクスペディア・グループB2Bは10月1日、現地ツアー・体験商品の取り扱いを強化すると発表した。B2B向けの「Rapid API」にアクティビティ予約機能を加えるほか、旅行会社向け予約プラットフォーム「エクスペディア TAAP『クマの手』」でも、体験予約プラットフォーム「Tiqets」の商品を活用した新機能の提供を進める。
新たに展開する「Rapid Activities API」は、Rapid APIの対象を現地ツアー・体験へ広げるもの。エクスペディア・グループが持つ在庫に、美術館・博物館や観光スポットなどに強みを持つTiqetsの在庫を組み合わせ、パートナー企業が自社のウェブサイトやアプリ、予約ツール上に、アクティビティの検索・予約機能を組み込めるようにする。
現在は対象パートナー向けにベータ版を提供しており、一般提供は2027年を予定する。エクスペディア・グループの開発者向けサイトでは、検索から予約までを一連のフローとして組み込める仕組みとしており、新たな収益機会の創出につなげる狙いを示している。
旅行会社向けのエクスペディア TAAP「クマの手」では、英国の一部パートナーを対象にTiqetsの現地ツアー・体験商品のベータ提供を開始する。商品を絞り込みやすい形で提供し、旅行会社の商品検索にかかる時間を短縮。宿泊施設や航空券などと同じプラットフォーム上で現地ツアーを提案できるようにすることで、旅行会社の販売・手配業務を支援する。なお、今回の発表では、日本市場での提供時期には触れていない。
Tiqetsは、美術館・博物館、観光スポット、ツアーなどを扱う体験予約プラットフォーム。60カ国、1000都市、17言語以上で展開しており、エクスペディア・グループが2026年2月に買収を完了し、B2B部門に加えた。 エクスペディア・グループは買収時から、Tiqetsの商品を自社のB2Bプラットフォームなどに組み込み、アクティビティ・体験分野を拡大する方針を示していた。
背景には、旅行者が複数の旅行商品を同じプラットフォームで予約しようとする傾向がある。エクスペディア・グループが10市場の旅行者2500人を対象に実施した調査では、77%が次の旅行で複数の旅行要素を同じプラットフォームから予約する可能性があると回答。最初の商品を予約したサイトやアプリで、別の商品も予約する可能性があるとの回答も76%に上った。
エクスペディア・グループB2Bは、Rapid APIの機能を宿泊施設にとどまらず、レンタカー、航空券、アクティビティ、旅行保険、決済などへ拡大している。今回のTiqetsとの連携強化も、旅行の複数の商品を一つのプラットフォームで扱う「フルトリップ」の取り組みの一環となる。
エクスペディア TAAP「クマの手」は、旅行会社向けの予約プラットフォームで、ホテルや航空券、パッケージ、レンタカー、現地ツアーなどを取り扱う。エクスペディア・グループによると、35市場で4万社超の旅行会社、20万人超の旅行アドバイザーが利用している。

