ＫＮＴ－ＣＴホールディングス（東京都新宿区）の新しい社長に就任する小山佳延専務が、３月27日、都内のホテルで会見を開いた。会見には米田昭正社長も同席した。

小山専務は「コロナ禍を経て、従来の延長では生き残れない危機感のもと、２０２０年から専務として事業構造の改革に取り組んでいる。組織再編と新規事業の創出により、旅行事業だけという一本足から脱却を目指していく。コロナがもう１回来ても生き残れる会社にしたい」と抱負を語った。

その上で、「非旅行事業の強化を図るため、新たな事業化に挑戦する文化を作っていく。一朝一夕には難しいが、新規事業の開発を長期でやっていく」と述べた。

一方で本業の旅行事業については、自治体と連携した地域共創事業に引き続き力を注ぐ考えを示した。

「地域のコンテンツづくりがクラブツーリズムの強み。地域に根差した旅行商品づくりでは日本でトップクラスだと思っている。コンテンツをしっかりつくり、国内、海外から客を呼び込むことで地域に貢献したい」

小山専務は６月の株主総会で正式に社長に、米田社長は会長に就任するほか、親会社の近鉄グループホールディングスの社長に就く。

情報提供：トラベルニュース社