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災害時対応に使命感 山形県旅館組合が創立60周年(2) 佐藤理事長が語る60年、今、将来

組合60年の歴史を振り返りますと、やはり2011年の東日本大震災に思いが至ります。旅館ホテルは通常、数日分の水、食料、燃料を蓄えており、寝具、入浴施設をはじめ生活必需品を備えています。こうしたことを背景に、東日本大震災時には6カ月以上にわたり全国の旅館組合で540万人泊、山形県旅館組合で12万人泊の被災者を受け入れました。震災時に旅館組合でできることが多くあることを改めて認識しました。例えば避難所として被災者を受け入れる前の初動においても、食事の炊き出しや休憩場所、入浴の提供ができます。実際に各地の...