itt TOKYO2024

貸切バスの駐車場を考える 観光インフラとしての整備遅れ(1) JR京都駅前の事例

インバウンドが大幅に増加するなど、国の重点施策として観光が位置づけられる反面、人材をはじめ受け入れ態勢の遅れが目につく事例は少なくない。その一つに、大都市での貸切バス乗降場の未整備が挙げられる。住民とのトラブルに直結した路上駐停車などは解消されつつあるが、利用者や事業者の利便性から乖離した運用がなされているケースも少なくない。京都市下京区の京都駅八条口貸切バス乗降場。大観光地・京都の玄関口として2016年に市が整備し、連日多くの観光客が乗降している。ただ、供用からしばらくして利用方法や使い勝手の悪さ...