【若手ホテリエに会いに行くvol.4】ホテルマネージメントジャパン 竹原陸さん

  • 2022年3月28日

「教養あるクリエイターとしてホテルを表現」
新卒2年目ホテリエが目指す「豊かなライフスタイル」

 新卒としてホテルマネージメントジャパンに入社した後、丸2年間をコロナの影響下で過ごした竹原陸さん。「早くマネジメントや全体を俯瞰できる業務に携わりたかった」とこの会社を選び、今年から運営本部に配属された若きホテリエに、これからの目標や業界を目指す学生へのアドバイスを聞いた。

竹原さん

-まずはご自身の紹介をお願いいたします。

竹原陸さん(以下敬称略) 東京生まれ東京育ちで、立教大学の観光学部を2020年に卒業。ホテルマネージメントジャパンに入社し、現在2年目です。もともと何としても観光業界に入りたかったわけではなかったのですが、社会学部などでは学ぶ範囲が広すぎてプロフェッショナルな部分が育まれないのではないかと感じたこと、また進路を考えていた2016年頃は観光産業が成長一途の時代だったこともあり、観光を専攻しました。その後、宿泊業界紙誌編集部やカンボジアのホテルでのインターンシップ等を通じて業界で働く諸先輩方との出会いがあり、ホテル業界への就職を決心しました。

-この会社への就職を決めたきっかけは何ですか。

竹原 新卒マネジメントトレーニー制度があることが理由の1つです。早期での幹部養成を目的に短期間でホテルオペレーション実施研修を行うプログラムで、1年から1年半ほどオペレーションの現場で経験を積んだ後、本社で全体的な業務を担います。通常のキャリアステップであれば、短くても4年から5年は現場で経験を積む必要がありますが、私は学生時代にホテルでアルバイトをしていた経験もあり、なるべく早くマネジメントや全体を俯瞰できる業務に携わりたかったので、大変魅力的に感じました。

-これまでで印象的だったホテルはありますか。

竹原 大学3年のときに1ヶ月間インターンシップをしたカンボジアのホテルがとても素敵で、ホテル業界で働くきっかけにもなりました。レストラン、プール、客室30室ほどのブティックホテルで、以前は領事館だったところをリノベーションし、日本人オーナーが買い取って、今もオーナー兼支配人をされているホテルです。カンボジア人のホスピタリティは世界トップクラスであり、彼らの接客への姿勢やサービスに大きな影響を受けました。

-現在の仕事についてお聞かせください。

竹原 今年から運営本部の営業企画部に本配属となりました。担当分野はまだ厳密には決まっておらず、PRやマーケティングの活動を日々タスクベースで行い学んでいます。特に、弊社では昨年6月に運営するホテルを「オリエンタルホテルズ&リゾーツ」としてチェーンブランド化したので、現在はその関連業務が多いです。会社の方針として、特定の分野の専門家を育てることよりもホテル全体のビジネススキームを知っていくことが重要だと考えており、分野を問わずチャレンジしていくことが求められています。