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主要49社、10月の海外は3.5%減、国内も苦戦-海外プラスは12社

 観光庁が取りまとめた主要旅行会社49社による2010年10月の旅行取扱概況で、海外旅行と外国人旅行、国内旅行を合計した総取扱額は前年比3.7%減の4704億1897万円となった。9月は103.6%増で5月以来4ヶ月ぶりに前年を上回ったものの、再びマイナスに転じた。

 海外旅行は3.5%減の1877億3233万円で、全体と同様2ヶ月ぶりの前年割れ。取扱額がわずかでも前年を上回ったのは12社で、1位と2位はもともとの規模が小さい名鉄観光バス(1168.9%増の2億4640万円)と小田急トラベル(46.4%増の2億7700万円)となった。取扱額が10億円を超える企業の伸び率ではエボラブルアジアが48億9415万円で3位に入っており、このほか旅工房が18.5%増の25億7262万円で5位にランクインした。取扱額100億円以上の大手ではJTB11社計のみ前年を上回っている。

 一方、外国人旅行は29.1%増の304億4952万円と引き続き好調。伸び率上位は取扱額が1億円を切る規模の企業が多く、1億円以上では農協観光の85.2%増、ジェイアール東海ツアーズの61.7%増、そしてJTB11社計の59.1%増などが目立つ結果となった。

 このほか国内は6.7%減の2522万3712万円で3部門で最も苦戦し、前年を上回った企業(グループ)の数は9社に留まった。取扱額の上位10社のなかでプラスの結果を残したのは3.6%増の阪急交通社、2.0%増のANAセールス、13.0%増のエボラブルアジアであった。

 なお、パッケージツアーの利用状況では、海外旅行は取扱額が1.3%減の369億9465万円、取扱人数が5.2%減の14万8545人に。外国人旅行も取扱額が27.9%減の4億2431万円と急減し、人数も9.4%t減の38257人となった。国内旅行は取扱額が7.0%減の1127億32万円、人数が14.0%減の255万6231円であった。

主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)

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