KNT-CT、今年も国内旅行商談会-クラツー番組2年目へ

  • 2019年7月11日

講演会の様子  KNT-CTホールディングスは7月11日、今年で第8回目となる「国内大交流コンベンション」を開催した。KNT-CTグループと地方自治体、「KNT-CTパートナーズ会」の会員などによる毎年恒例の国内旅行商談会で、KNT-CTグループ内から約120名、グループ外から約300名が参加した。

 今年は午前の講演会と午後の商談会の2部制で、講演会の冒頭では6月にKNT-CTホールディングスの代表取締役社長に就任した米田昭正氏が挨拶。米田氏は、2017年以降の近畿日本ツーリストと近畿日本ツーリスト個人旅行の分社化について言及した上で、「8つの地域会社を作った目的は、地域に特化した良い商品を作りたかったから。店舗で売ってもウェブで売っても”中身“が一番大事。皆様と各地域の深掘りをしていきたい」と述べ、参加者に協力を呼びかけた。

米田氏  また、自身の海外駐在経験について述べた上で、グローバル事業や訪日外国人旅行者の取り込みにも注力したい考えを説明。「訪日客はゴールデンルート以外の地方でも伸びている。どの地方にもチャンスはある」と強調した。

 講演会では、クラブツーリズム(CT)がテレビ東京などと共同で企画・制作している旅番組「旅スルおつかれ様 ハーフタイムツアーズ」の取り組みを紹介した。同番組はテーマ旅行の販売強化に向けて昨年10月に開始した、平日の毎朝8時台に放送している関東ローカルの15分間番組で、番組で取り上げたツアーについては終了時に販売を告知。いずれのツアーも催行につながり、300名以上のキャンセル待ちが出た商品もあったという。

 なお、同番組については、当初は1年間の放映を予定していたが、CT販売促進部の鈴木光希氏によれば、すでに2年目の放映が決定。今後も全国地方自治体やDMOなどの支援を受けながら、地域の魅力の発掘から企画、露出、ツアーの販売、集客まで「一気通貫型の観光マーケティングスタイル」を提案するという。

峯村氏(左)と小野寺氏  そのほか、この日はクラブツーリズム地域交流部部長の峯村直子氏と課長の小野寺辰浪氏が、長期滞在型商品の「暮らすような旅」をアピール。参加した自治体担当者などに連携を呼びかけた。また、観光庁国際観光部国際観光課課長の小林太郎氏も登壇し、訪日旅行に関する政策の概要について説明した。