エボラブル、18年度はDeNAトラベル買収で大幅増収、利益も確保

  • 2018年11月19日

 エボラブルアジアはこのほど、2018年9月期(17年10月1日~18年9月30日)の通期連結業績を発表した。売上高は前年比124.9%増の124億4700万円、営業利益は11.2%増の12億1000万円、税引前利益は9.2%増の11億9600万円、当期利益は27.5%増の10億5400万円、親会社の所有者に帰属する当期利益は29.2%増の9億1500万円、当期包括利益合計額は25.6%増の10億4800万円。同社は今回の決算発表から国際会計基準(IFRS)に移行している。

 主力のオンライン旅行事業で5月にDeNAトラベル(現エアトリ)の全株式を取得して子会社化したことにより、売上高は前年を大きく上回った。利益面も、第3四半期まではテレビCMなどによる広告費用増で各項目が赤字となっていたが、最終的にはすべて黒字を確保。取扱高は約2.1倍の831億円、売上総利益は48.1%増の68億1100万円、販管費は86.9%増の71億9000万円、売上高営業利益率は9.9ポイント減の9.7%だった。

 セグメント別では、オンライン旅行事業の売上高は約2.6倍増の101億3200万円、セグメント利益は87.9%減の1億円。ITオフショア開発事業は売上高が43.5%増の23億8300万円、セグメント利益が31.0%減の1億1600万円。投資事業の売上高は56.3増の1億1600万円、セグメント利益は約3.1倍増の13億3600万円となった。

 なお、通期の連結業績予想については「合理的な予測が困難」との理由から非開示に。取扱高と売上高については「積極的投資による大幅な増収」、利益面については「投資を促進しつつも増益を確保」との見方を示している。