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クラツーがテレビ番組制作、「テーマ旅行」を訴求、テレビ東京と

新規顧客の開拓に番組を活用、独自商品開発も
店舗連携で販促に取り組む

-取材対象のツアーに参加される一般のお客様への告知はどうされていますか

石井 番組づくりはもちろん重要だが、ツアーを円滑に実施し、一般のお客様にご納得の上ご参加していただき、満足していただくことも重要。ツアーの参加募集のときから、テレビの取材が入ることを説明し、ご理解いただいている。

 実際に取材に同行したが、一般のお客様は取材を楽しみにしている方が多く、テレビ番組制作の裏側を見る「ロケツーリズム」的な要素を感じている方もいる。放送された番組を「旅のアルバム」として、家族や友人と共有するような意識もある。お客様に「この日に取材が入るので楽しみに来てください」とアピールできるようになってきた。


-テレビ番組を通じた販売促進策について教えてください

石井 番組の最後に取り上げたツアーなどを宣伝する。自社ウェブサイトの特設ページでは番組で取り上げるツアーを紹介しており、番組専用のツアーカタログを作成し、特設ページから申し込めるようにもしている。まずは既存のツアーが対象だが、将来的には「ハーフタイムツアーズ」ブランドとして番組独自の商品も造成したい。番組の制作に携わり消費者の目線により近づくことで、従来になかった発送での新しい商品も生まれてくると思う。

 KNT-CTホールディングスの旅行店舗と連携した販促にも取り組む。店舗で動画を流すほか、番組専用のコーナーを店舗内に作るなど、協力していきたい。例えば秩父三十四観音のツアーでは、「心を洗濯する旅」などのテーマで、秩父だけでなく伊勢神宮の旅行商品もアピールできるだろう。メイトやホリデイなどの商品の販促にも活用できるよう、店舗と連携していければと思う。クラツーとしては、番組をテーマにした商品説明会を実施したいと思っている。このほか、9月のツーリズムEXPOジャパンでは、KNT-CTホールディングスのブースでテレビ東京のコーナーを設けて番組をアピールしていく予定だ。

 さらに、番組を活用した各地の観光資源の掘り起こしにも取り組みたい。地方自治体とのタイアップを検討している。各自治体では、観光素材をアピールしきれていない、していても実際の送客にどの程度結びつくかがわからない、という課題があると思うが、テレビ東京ダイレクトでテレビ番組を通じてお客様に情報を届け、クラブツーリズムの企画力と送客力で実際にお客様に訪れてもらうよいうスキームが提供できる。同じ仕組みで、海外の観光局ともタイアップすることができると思う。


-ありがとうございました